期限を ”間に合えばよいもの” という理解しているから、品質の低下や周りに迷惑を掛けていることに気付くことが出来ないのです

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日はある役員の方とお話をしている中で改めて思った、期限とスピード感と完成度という事について、ブログを書きたいと思います。

期限を「間に合えばよいもの」と捉えるから、忙しくなるし良いものを提供することが出来なくなるのです

身の周り全ての事に期限があります。それは仕事であろうと趣味であろうと日常生活であろうと何事によらずです。そしてこの期限というものは、”間に合えばよいというものではない” と私は思うのです。

例えば食べ物には賞味期限や消費期限があります。では賞味期限ギリギリでも美味しく食べることができるのかというと、必ずしもそうではありません。例えば私はお漬物は深漬けよりも浅漬けが好きですので、賞味期限ギリギリに食べると美味しいと感じることが出来ません。そして賞味期限や消費期限がギリギリになっていると、食べたいと思っていないのに期限が来ているから食べないといけないという状態にも陥ってしまいます。

食べ物で例を挙げましたが、これはお仕事でも趣味でも日常生活でも同じで、ギリギリに行動をするという事は、自分の自由になる時間を無くしているという事にほかならないのです。
すなわちこれって、自分で自分の首を絞めているということに他ならないのです。

先を見て計画したり行動をすれば、時間のゆとりが出来るようになる

ではそうならない様にするためにどうしたらよいのかというと、スタートを早くするという事と途中の手順を早い目早い目に進めてゆくという事です。

締切というのは、いうなれば最終最後の「もうあかん~」って機会です。なので「もうあかん~」ってところに近づけば近づくほど、出来に関係なく〆切が来たのでケツカッチンで仕方がないので見切り発車しないと仕方がなくなってしまうという事になるのです。
したがってスタートを早くすると共に、途中の手順を早い目早い目に進めて、最終期限までにゆとりをもって完成させることこそが、間違いを無くし品質を高める唯一の方法だと思います。

締め切りに追い立てられて直前になって慌てたり、自分自身のスケジューリングにゆとりがなくなったり、深夜まで起きて間に合わさないといけなくなるだなんて、私は本末転倒だと思うのです。

人の時間を食いつぶしているという自覚が大切です

そしてこのギリギリな行動には、もう1つ大きなデメリットがあります。それは余裕のないスケジュールで動くという事は、周囲の人の時間を食いつぶすはめになっているという事です。

例えば会議の日程を決めるのに、1か月後とか2か月先の日程を決める場合には、お互いに空いている日程で決めることができますし、仮にすでに入っている予定を変更するにしても調整がしやすくなります。
しかし3日後までに日程を合わせないといけないなんて事になると、今あるスケジュールを強制的に変更するとかしないと調整なんて出来なくなります。

予定は皆さんにあるのです。お仕事だけではなく、家族と出掛ける予定、自分の時間、それらを相手に変更してもらうという事は、人の時間を食いつぶしているという事に他ならないのです。

ギリギリになってからバタバタするなんて、何一つも良いことはありません。ケツカッチンで出来の悪いものを提供するのは信頼問題です。期限だから仕方なく物事を進めると良いものは絶対に生み出すことはできません。
ま、そのことで信頼を失っているのは当のご本人なので、私の知ったことではありませんが、そこに引きずり込まれている周りの人や関係各位は、いい迷惑以外の何物でもなく、私の周りでそういうことが起こっているときには、本当に申し訳なく思う次第です。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。