1年に1度、遠方に出かけたとしたら、あなたは70歳までにあと何回出掛けることができますか

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は朝から出かけてきて、この後14時くらいからまた出かけないといけないので、その合間にブログを書いています。

友人のいる国を訪れるのは、格別な楽しみがあります

今週の訪台は(も)本当に楽しかったです。とは言え私が楽しかったという理由は、異国に行ったという事だけではありません。ではどういうことなのかというと、友達がいる国を訪れるというのは、単なる海外旅行とは違って格別なものがあるからです。

ちなみに台湾には、一緒に食事をしたりお酒を飲んだりすることができる友人がいます。そして光風流でいけばなを学ばれていた方もおられます。なので久し振りに出会える楽しみや喜びがあり、知り合いのいる国に行くというのは単なる観光で行くのとは違い、いつもワクワクしながら訪問することができます。
特に今回は、コロナで長く台湾に行くことが叶わなかった後なので、その喜びもひときわ大きかったです。

1年に1度ずつ海外に行ったとしたら、あなたは自分の人生であと何回海外旅行をする事が出来ますか

私は現在61歳です。仮に70歳まで元気に色んな所に行く事が出来るとしましょう。そうすると毎年1度ずつ海外に行ったとしてもあと9回しか行く事が出来ません。ということは、台湾の友達にはあと9回しか会う事が出来ないのです。
そしてこれは他の地域でも国でも同じことが言えます。ハワイの友人や中国の友人などあと何回出会うことができるのだろうと思います。

これって私の中ではとても寂しい事になります。だって折角の人生なのですから、もっともっと色んな見聞をしたいですし経験や学びを得たいです。過ぎ去った日は取り戻す事は出来ないですが、これから先の人生は自分でいかようにでもしていく事が出来るのですから。

時代とともに変わる距離の概念

海外旅行っていうと、「そんなところそんなに気軽に行けないです」と言われる方も多いです。がしかし、ちょっと考えてみてください。移動にかかる距離感の概念って、少し前とは決定的に変わったと思われませんか。
つまり、ちょっと前までは ”距離=距離感” だったのですが、今は ”移動にかかる時間=距離感” になっていると思うのです。

江戸時代までは、庶民の移動手段は歩くしかありませんでした。そんな時代には京(京都)から江戸(東京)の日本橋まで、テクテク歩いて平均2週間ほどかかっていたそうです。それが電車(当時は汽車)や車が一般的になり、名神高速と東名高速が開通することによって、車で当時約10時間ほどで行けるようになりました。
そして1964年に東海道新幹線が開通してからは、新大阪から東京まで「ひかり」で3時間10分で移動できるようになり、今や飛行機で約1時間のフライトで東京⇔大阪(神戸)間を移動する事が出来るようになっています。

そしてここでもう一つ、移動の概念に大きな影響を及ぼしたのが、費用です。昔は飛行機と言えば利用に必要な料金が一番高かったですが、今や路線によっては飛行機が一番やすかったりしています。(夜行バスや高速バスは移動に時間が掛かって料金が安いのでここでは除外しています。)
神戸から東京に行くときには飛行機のほうが新幹線より安いですし、沖縄や北海道なども連休とかでなければ片道10,000円前後で移動する事が出来るようになっています。

距離が離れているから遠い、距離が近いから近いと言う考え方は大きな間違いです

こうなってくると、同じ県内だから近くて沖縄や北海道だから遠いって言えなくなってきちゃいます。一例をあげるならば、私がいる兵庫県は、南北にとても広くて太平洋(瀬戸内)と日本海とに接している日本でも数少ない県です。そんな兵庫県内で光風流本部から日本海の香住町まで行こうと思うと一番早い移動手段が自動車で3時間はかかります。
って事は、神戸から沖縄の那覇や北海道の千歳に行く方が、圧倒的に早いのです。

なのでこんな風にして考えてみると、「距離が離れているから遠い」とか「距離が離れているから移動の費用が高い」という感覚は今や時代の感覚や価値観とはそぐわなくなってきているんだなぁと思います。

日頃行けないところにでも気軽に行くことが出来る今だからこそ、行動しなければもったいない

休みがないから。。。とか、お金がないから。。。って事で、行動を抑えていませんか。もう一度よく考えてみてください。あなたは70歳までにあと何年ありますか。1年間に海外や国内を問わずに1回どこかに行ったとしたら、あと何回(何カ所)出かけることができますか。

人は生まれた瞬間から、死と老いに向かって一直線に進んでいるのです。なので個人差はあっても、必ず人は自分の体の都合で自由に思う場所に行くことができなくなる時があるのです。なのに"休みが。。"とか"お金が。。。"なんて言って出来ない理由探しをしていて、ある日身体が自由に動かなくなり思う場所に出かけることができなくなったときに悔いは残りませんか。
自分の人生ですよ。誰かの人生ではない。なのにそんなしょうもない出来ない理由探しをして、出来たであろうことを全て諦めるのですか。

自分の人生は、自分で楽しまなければ勿体ない。私自身、60歳を超えてからこの思いがとても強くなっています。今回の訪台ではそんなことも強く思ったので、ブログに取り上げさせていただきました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。