【光風流の皆様限定記事】”いけばな” だけど ”いけばな” じゃない「花宴 HANAUTAGE」の見どころについて

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

いよいよ「花宴 HANAUTAGE」の開催まで、あと3日になりました。いや~楽しみすぎてワクワクが止まりません。
だってこの「花宴 HANAUTAGE」は、既存のいけばな展やデモンストレーションや花手前とは一線を画す新しいイベントなので、今までに誰も見た事の無いそして体験した事の無い機会になるからです。

オペラや歌舞伎のように楽しむ ”いけばなイベント” 「花宴 HANAUTAGE」

この「花宴 HANAUTAGE」は、私の家元継承30周年を記念して開催する催しになります。そして私が行なう催しというからには、普通にいけばな展や祝賀会を開催しても全く面白くないじゃないですか。なので今回の催しは、日本初。。いや世界初になるのではないかという、これまでになかったいけばなを核とした複合イベントとして開催することにしました。

まず全体的な構成としては、オペラや歌舞伎のように幕と場を設けています。なので1幕1場とか1幕2場というような感じで、イベントが進んでゆきます。
そしてそのそれぞれの幕場にタイトルを設けてあり、そのタイトルをいけばな作品やアクションで表現するアトラクションでありパフォーマンスでありショーである舞台を見にお越しくださった皆様に楽しんでいただく場として行います。

いうなればいけばなオペラやいけばな歌舞伎って感じで、「いけばな舞台」を開催いたします。

上手だから人の心を揺さぶることが出来るのではありません

このくだりは花宴の第一幕から第三幕に出演される皆様への業務連絡になります。(笑)

以前から度々申し上げておりますように「花宴 HANAUTAGE」は、いけばなをツールとして行なうオペラや歌舞伎、そして大道芸みたいなものだと思っていただければわかりやすいのではないかと思います。
なので最終的な目的地は、綺麗な作品を生ける事や綺麗な作品を生ける過程を見ていただくということではありません。
綺麗な作品を仕上げるためにその過程をご覧いただくという事ならば、花手前であったりデモンストレーションになりますが、花宴では花手前やデモンストレーションを行なおうとしているのではなく、いけばなという要素が備わったショーを繰り広げようとしているのです。
つまり「いけばなをキーワードにしたエンターテイメント」だといえるでしょう。

ご覧くださっている皆さんが引き込まれて時間を忘れ、そういう中で笑顔になったり手拍子をしたり身を乗り出したりしてしまう時間という事です。
なのでそこには「観客をどのようにして楽しませるか」というその一点のみが存在していて、その突き詰められたものがショーという形でのエンターテイメントになり、驚き!笑顔!!丸くなった目!!!というような反応になって帰ってくるのです。

どんな音楽や効果音が必要なのか、どんな衣装がふさわしいのか、どんなメイクをすると効果的なのか、匂いは?、小道具は?、ありとあらゆるものがその必要な要素の候補になり、何を用いるのが一番効果的なのかを考え、リハーサルを繰り返して磨き上げ完成させてゆく。。。というと、こんな風に思われている方もおられるでしょうね。「私エンタメなんて素人だもん。そんなプロみたいなことできるはずがない」と。
ええ、プロが行う一流のレベルなんて最初から求めていません。しかし下手は下手なりに人の心を動かすことは絶対にできるのです。なぜなら、幼稚園のお遊戯会に行ってみている人が笑ったり、泣いたり、手をたたいたり、身を乗り出したりしているのですから、上手下手だけが人の心を揺さぶる要素だとは言えないという事に他ならないのです。

つまりショーの出来不出来は、出演者のパフォーマンス次第という事なのです。

出演者の気持ちを盛り上げることが出来るのは観客だけです

とはいえ、舞台に出ている出演者の気持ちを盛り上げ、ノリノリにさせて、もっと良いパフォーマンスを発揮することが出来るようにできるのは、観客の皆さんに他なりません。
例えば歌舞伎で「○○屋っ!!!」という掛け声をかける大向うや、観客の拍手がなかったらどうでしょう。ま~盛り上がらないですよね。あるいは大道芸を見ていて観客からウンともスンとも反応がなかったら、演者は盛り上がるでしょうか。

演者が素晴らしいパフォーマンスを披露するのが基本なのは言うまでもありません。しかしそれだけで良いものが出来るかというと決してそうではなく、見に来てくださっている皆様の歓声や掛け声、笑い声や驚きの声が、演者の皆さんをもっと盛り上げてくれるエネルギーになるのです。

拍手するときには、一人だけの拍手でもいいのでしっかりと大きくしてあげてください。笑う時には周りを気にせずに大きな声で笑ってください。それが出演者のエネルギーになりもっと良いパフォーマンスにつながってゆくのです。

あっ、おひねりも遠慮なくどんどんしてあげてくださいね。
おひねりも用意された箱の中に入れるだけでは面白くないですよね。ネックレスのようにしてパフォーマンスされているところに行って首からかけてあげていただくのも面白いでしょうし、ティアラみたいにしておいて頭につけてあげるのもいいでしょう。ほかにもいろんなアイデアがあると思いますので、観客の皆様は、観客だからこそできる楽しみ方をどんどん行ってくださいね。

このくだりはお越しくださる皆様へのお願いになりましたね。

花宴のタイムスケジュール

なおタイムスケジュールと出演者につきましては以下の通りとなっております。

内藤正風家元継承30周年記念「花宴 HANAUTAGE」

とき・・・10月28日(土)~29日(日)
ところ・・光風流本部いけばな教室

このイベントは光風流で学ばれている皆様と関係者のみの催しです

◎10月28日(土)
11時~
一幕一場 宵祭り
出演者 岸本一風、尾上昇、安室弘一、近藤花、近藤桃
一幕二場 心に宿る花の記憶
出演者 長谷川弘甫、藤原敦甫  

12時30分~
二幕一場 源流の探求
出演者 松岡佑甫、堀和甫

二幕二場 使命と継承
出演者 服部きよ甫、今村眞由甫、今村佳甫

◎10月29日(日)
10時30分~
三幕一場 花の道と心の旅
出演者 和田由香甫、平林恵莉甫、古家さやか 

12時~14時
四幕一場 誇りと絆の饗宴
会場にいる全員が出演者であり観客として、食事をしながら楽しむ機会になります。

「花宴 HANAUTAGE」は、光風流の皆様限定の催しです

「花宴 HANAUTAGE」に興味がおありになる方は、まだまだご来場していただく事が出来ます。ぜひ行きたい!見たい!!と参加表明していただければ、参加に必要なインビテーション(招待状)をお渡しさせていただきます。

ちなみに花宴は光風流の関係者限定のイベントとして開催しており、ここでいう光風流の関係者とは、①光風流の各地の教室でお稽古をされている皆様、②光風流でお稽古されている皆様のご家族、の事になります。

第四幕は、そこにいる全員が演者であり観客として楽しむ機会です

花宴は全4幕で構成されているのですが、1幕から3幕までは先に書いたような内容になります。そして最終幕となる第4幕だけは趣がガラッと変わって、そこにいる全員が演者であり観客になります。

第4幕ではお食事と飲み物をご用意させていただきます。そしてそのお食事をとりながら、そこにいる全員で作り上げるショータイムになります。
なのでそこにおられるすべての参加者に随時クジを引いて頂きながら役割を決め、時には演者になったり観客になったりしながらエンターテイメントな時間を過ごしていただきます。
ちなみに第4幕は「家元継承30周年お祝い会」としてお祝い会だけれどもショーでもあるという催しになります。なので二度とない機会になりますので、ぜひともご参加いただきたいですし、お申込くださっている皆様には大いに楽しみにしておいていただきたいと思います。

参加したいって方は今からでも受け付けさせていただきますので、遠慮なくお申し出くださいね。ちなみに飲食を伴うイベントですので、参加には飲食費@3,000円が必要となります。(飲食費は当日受付にてお預かりさせていただきます)

お問合せは遠慮なくどうぞ

これまでになかったイベントですので、ご不明な点も多々おありかと思います。お問い合わせは遠慮なくいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。