Blogを10年書いて分かった、ブログは自分の感性を育てると共に我欲に気付かせてくれるという事

こんにちは、内藤正風です。

昨日の私のブログで、「大きな数字は小さな数字の積み重ねでしかない」って話を書いたのですが、その時にもう1つ書きたいネタがあったので、今日のブログで取り上げたいと思います。
それは「あなたの日常は他人の非日常」という事です。

Blogを毎日書き始めて最初にぶち当たった「壁」

私がBlogを毎日書くようにしうと思ったのには理由があります。
それは今から10年前に光風流で発行している流誌「光風たより」の原稿を書くのに、時間がかかるうえにネタが無くてヒーヒー言っていたんです。そういう中で自分の文章力の低下を痛感して「これではいけない。。。」と思い、文章を書くというのは慣れなのでブログを書くことで文章を書く力を身に付けようと思った事がきっかけです。

そう思ってBlogを毎日書くようになったのは2014年の1月1日からです。まあ最初の1日目は明けましておめでとうございますでいいんですから、100字ほどの短い文章でしたがとにかく書くことが出来ました。
ところが2日目以降が大変でした、パソコンに向かって数時間経っても、1行も書けないのです。

しかしこの原因は1~2年後にハッキリと分かりました。それは文章力がないから書けないのではなく、自分の身の回りで起こっていることを感じるアンテナが曇ってしまっていることが原因だったのです。すなわち書けないのではなく「書くことが見つけられていなかった」のです。
この書くことが見つけられない原因は大きく分けて2つあります。1つはカッコよく見せたいという人間の欲、そしてもう1つはです感性のアンテナが大きく育っていないという事です。

格好よく見せたいという欲

カッコよく見せたいというというのは、ほぼ大半の人に備わっている人間の欲だと思います。
お洒落な服を着ているように見せたい。(汚い服を着ているところを見られたくない)。
美味しい食べ物を食べているように見せたい。(賞味期限が切れているものを食べたりいつも同じものを食べているように見られたくない)。
綺麗なお部屋に住んでいるように見せたい。(部屋が広がってゴミ屋敷のようになっているところを見られたくない)。
賢く見られたい。(馬鹿に思われたくない)。
みたいな感じですね。欲は悪い事ではありません。欲があるからこそ成長したいとか進化進歩したいと思うのですから、人間には必要なものだと私は思います。
しかしながら格好よくみられたいというような類の欲は、人の目を曇らせ感覚をおかしくしてしまう事が多い様に私は思いますので、この手の類の欲は自戒したほうが良い様に私は思うのです。

なので、何かを書こうと思っても格好良いところを探そうとするので、書くネタが無くなってしまうという事に結びついていたのです。

感性のアンテナ

毎日朝日は昇ります。夕日は沈みます。毎日食事をとります。人はそんな日常の中から何を感じる事が出来るのかという事が大切であり、この事が出来ると出来ないとでは人生の充実度が大きく違ってきます。

人間は毎日している事は日常です。これはお金持ちとか貧しいとかは関係ありません。
朝日が昇った時に何を感じるか、あるいは何を連想することが出来るか、これはその人の感性によります。朝日自体はいつもと変りなく昇ってきます。しかし晴天の時、曇りの時、雨の時によってその表情は違います。あるいは春夏秋冬それぞれの季節によっても朝日の見え方は違います。
そういうちょっとした違いを感じ取ることが出来る感性というアンテナを磨き大きくすることが出来ているのかいないのかが、大切なのです。

このアンテナが磨かれ大きい人には毎日の朝日が違って見えたり感じたりすることが出来ているし、このアンテナが小さく曇っている人には毎日の朝日が同じに見えてしまっているという事なのです。

Blogは自分の感性を磨く方法にもなります

この様にして考えてみると、私はブログを10年にわたって書くことによって文章力が向上したというよりも、格好よく見せたいという欲から少しは離れる事が出来(完全には解き放たれていない煩悩の内藤ではありますが)、色々な切り口で物事を見たり感じたりすることが出来る様になった効果があったように思います。

何か1つにしっかりと取り組むという事は、ある種自分を追い込むという要素もありと思います。しかしそのお陰で自己成長の一助とすることが出来ているのも事実ですので、こういう事も人には大切なのかなとも思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。