明日9月9日の ”重陽の節句” で使う「菊」は、その使用目的によって買うお店が変わるってご存じですか
こんにちは、内藤正風です。
今日は朝から光風流本部いけばな教室でお稽古を行ない、そのあと、11月に開催される兵庫県いけばな展(加西市会場)に合わせて開催する兵庫県いけばな協会の研修旅行の下見や打ち合わせに行って、そのあと本部いけばな教室でお稽古を行ない、今は移動の車の中でブログを書いています。
明日9月9日は「重陽の節句」です
「重陽の節句」というのは「五節句」の1つになります。
日本では古来より数字には意味があり、偶数は陰の数、奇数は陽の数と考えられており、一番大きな陽の数である「9」が明日は月と日の両方にありますので、一番大きな陽の数字が重なることから「重陽の節句」と言います。
そして一番大きな陽の数字が重なるという事は、この世が陽の気でいっぱいに満たされると言う事になり、陽が極まった後には陰の兆しが生まれてくるので不吉とされ、悪い事が起こらないように魔除けをしなくてはいけないと考えたのが重陽の節句の始まりになります。
そこでこの重陽に節句には、薬効や魔除けの効果があるとして古来より扱われている秋を代表する花「菊」を生けたり、お酒に浮かべて飲んだり、前日の夜に菊の花に脱脂綿を置いて夜露を染み込ませてそれで体を拭いたりすることで、邪気をはらい長寿を願うようになったのです。
菊は使用目的によって買うお店が変わります
ということで明日は折角の「重陽の節句」なのですから、菊づくしで楽しんでみてはいかがでしょうか?
菊の花を生けて飾り、ご家族皆さんで菊酒を飲んだり菊のお料理を食べたり、お料理に菊をあしらったりしてみてはいかがですか?ちょっと「粋」じゃないですか。
ちなみにこの時に使う「菊」は使用目的によって買ってくるお店が違いますので、くれぐれもご注意くださいね。
生けて飾る菊は「お花屋さん」で買い求めてきてください。
そしてお酒に入れたり食べたりする菊は、「八百屋さん」や「スーパー」で買ってきてくださいね。
お花屋さんで買ってきた菊を口に入れては絶対にダメですよ!
お花屋さんの菊は食用ではありませんから、農薬がいっぱいかかっています。なのでお花屋さんの菊は生けるのに使ってください。
ということで明日は是非楽しんでくださいね。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。