超絶刺激的な、いけばな展の生け込みだった「日本いけばな芸術展」一次展と二次展の生け替え
目次
皆さんこんにちは。
今にも寝落ちしそうな勢いの、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
昨日の夜は「日本いけばな芸術展」の一次展と二次展の生け替えでした。
いやぁー久しぶりに超絶刺激的で、アドレナリンと脳内麻薬出っぱなしのすごい楽しくて気持ち良い生け替えでした。
いけばな展の生け込みの事前準備は、お料理の下準備と同じ
いけばな展の作品は、事前に下生けをして準備を整えておいて生け替えに臨みます。
例えれば、お料理の下準備を前もってしておいて、食事の時間直前に鍋を振るのと同じです。
昨日もいつもと同じように事前に作品作りをして、用意万端整っている状態でした。
で、生け込みの時間から逆算して、梱包して、車に積みこんで大阪の高島屋に向かいました。もう用意万端ですからルンルンです!!
やっちまいました!!問題発生!!!
とまあ、ここまでは良かったのですが。。。。。
会場について材料を降ろしてみると
今回のいけばな展で使う材料のカエデの一番主になる枝が、水が落ちちゃって葉っぱが垂れ下がって萎れているだけではなく、ひどいものは葉がカシャカシャになってしまっているのです。
足元を水につけて運搬していたのですが、水の分量が少なかったのか、車内でカエデにあたる日差しが強かったのか、他の理由なのかハッキリと原因はわかりませんが、とにかく会場について見てみるとどうしようもない状態になってしまっていたのです。
やっちまいました!!
ハッキリ言ってエライことです!!!
ここでの私の置かれている状況は、
①余分の材料は短い物しか持ち合わせがなく、一番シンになる長い枝がダメになってしまっていているので代わりになるお花の材料が無い状態。
②午後6時30分から生け込みが始まって午後10時までに作品を仕上げないといけないって事。
材料がない。
時間だけは迫ってくる。。。
普通は絶望的です。。。。。
どうしようもない状況の中で、けれどとにかくなんとかして形にして結果を出す楽しさ
普通はね(^^;
普通はガァーーンです。
こんな状況は。。。。。
けれどここでウキウキしてきちゃうのです。ワクワクするのです。
だって久しぶりに、どうしようもない状況の中で、けれどとにかくなんとかして形にして結果を出さなければいけない状況が発生したのです。
こういう状況になった時に私の脳ミソの中では、その瞬間から変な汁が全開で出はじめているんだと思います。
一般に言われる脳内麻薬的な物質の最上級版と言うか、もう濃くて変な汁が蛇口からダーダー出たんだと思います。
こういうのとは全然違いますよ(笑)
そのおかげで。。。。。
どうしようかな~ルンルン!!
何が出来るかな~ウキウキ!!!
面白くなってきたなぁ~ワクワク!!!!
やっちゃうよ!!
俺やっちゃうよ!!!
やっちゃえ俺!!!!
脳ミソの中の物作りの部分が、テンションマックス状態に突入!!
この状態ってある意味脳ミソのこの部分だけ一種のトランス状態に入っているのかもしれないですね。
ってそんなこんなで、まずは光風流で同じ二次展に作品を展示されている人が余分の材料として持ってこられている物の中から数本の木の枝を頂きました。
花器は使う予定で持参していた物をそのまま生かして使い、、、、、ってか他に器持って行っていないですからこれしかありませんが(笑)
そしてまるっきりゼロから、その場で材料の枝振りを見立て生かし、即興で生け上げました。
ホント楽しかった!!
気持ちいい!!!
長くいけばなをしていると、自分自身の知識や技術や経験はどんどん増えてゆきますよね。
そして自分の知識や技術や経験がどんどん増えてゆくということは、ドキドキする事や困る事が反比例して無くなってゆくことでもあるのです。
こういう追い込まれたり困った状況の中で、解決してゆくってホントわくわくします。
楽しくって仕方ないです。
そしてなんとかするだけではなくて、ある程度以上の結果や成果を残さないと意味ないですから、知らない人がご覧になられたらそんな事を毛ほども感じる事の無いところまで完成度を高めてゆくって事も絶対に不可欠だと思います。
花に酔い、酒に酔う。最高の一日
お蔭で昨夜のお酒は本当に美味しかったです。
花に酔い、酒に酔う。
最高の時間を過ごす事が出来ました。
ただ最高すぎて、テンションあがりすぎちゃったんでしょうね。。。
(^^;
昨夜お疲れ会をしてみんなと別れた後に、もう少し生け込みの余韻を楽しみたくて唐揚げの名店で1人飲みを満喫して、
そのあとホテルへの帰り道にコンビニで買い物をして帰り、部屋でおつまみとビールを飲んだ後、冷麺とおにぎり二個で〆たので今朝は満腹感で目が覚めたのはナイショですけどね(笑)
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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