良い作品を作りたければインプットの量を圧倒的にするのが一番の近道です

こんにちは、内藤正風です。

今日は美術館を2か所、そして旧跡を1か所、そしてそのあと予約の取れないお店で食事をしてこようと思っています。

写真撮影オッケーな美術展。うん、楽しい!(笑)

インプットは、良いアウトプットをするための土台です

いけばなを長く行なっていると、どこかのタイミングで面白い作品のアイデアが浮かんでこなくなってくるなってしまう人があるのですが、実はこれ、原因は明白なんです。
それは、インプットが不足しているのです。

人の発想には必ず元になる土台があります。
これはお料理なんかはまさにその良い例で、例えば色々なメニューを食べたことが有る方は、作るお料理のレパートリーも豊富になります。
そして、むつかしいお料理や特殊な道具がないと作れないお料理は出来なくても、これまでに食べたお料理からヒントやアイデアを得て、他のお料理に生かす事はできるようになりますよね。
すなわちこれまでに食べたことのあるお料理が、その人にとっての発想の土台になるものであり、その土台となる部分が沢山の種類のお料理を食べたことが有る人は大きいので、色々なアイデアや発想の大元にすることが出来るという事なのです。

インプットが無ければアイデアの袋は空っぽになってしまいます

人が持つアイデアの袋は、無限に何かを生み出せる構造にはなっていません。
アイデアの元になる種(タネ)を常に入れ続けていかないと空っぽになってしまうのです。

そしてこのアイデアの元になる種には ”これ” というものがあるのではなく、とにかく色んなものを入れてゆかなければならないのです。読書、観劇、映画鑑賞、旅行、異文化とのふれあい、色々な人との出会いなどなど、人が触れることが出来るであろうあらゆるものがその種になります。
加えて、この種がアイデアの袋の中で、どの様に関わりあったり化学変化を起こすかは全く未知数なで、とにかくこれでもかこれでもかと種を仕込み続けなければならないのです。

すなわちこの種にあたるのが「インプット」という事に他ならず、このインプットをとにかく一杯そしてしっかりと行なわなければ良いアイデアが浮かばなくなってしまうという結果になってしまうのです。

映画や観劇や美術館や観光、そして食事に行っていますか

皆さんは最近話題の映画を見に行きましたか?
美術館や博物館には定期的に行かれていますか?
名所旧跡や最近話題の場所に観光に行かれましたか?
話題のホテルや旅館あるいは歴史あるホテルや旅館に宿泊されたりしていますか?
いつも行っているのと違う話題のお店や伝統のお店に食事に行かれていますか?
本は1カ月に何冊読まれていますか?
映画やドラマのビデオは1カ月に何本ご覧になられていますか?

なぜこんなことを言うのかというと、人を楽しませるものを見聞きするとか、今の時代の流行りを知るとか、日本の伝統や歴史を学ぶって、広い意味でのエンターテイメントだと思うのです。
そしてそれらを自らの中に入れて、自分なりに消化し化学変化を起こし昇華させたものが、いけばなという手法を用いて作品として生まれてくると思うのです。
なので良質の種をどんどんインプットすることこそが大切なのです。

と、ここまで話をすると「私は色んな所に行っているし、インプットはしているのに良いアイデアが浮かばないんです」って言われる方もあると思いますが、ハッキリ言います、それはまだまだインプットが足りないのです。イメージとしては、1のアウトプットには100のインプットが隠れているって感じでしょうか。
とにかくインプットをしまくれば、そのうちにアイデアは勝手に湧き水の様にどんどん出てくるようになってきます。

という事で今日はインプットしまくりの研修DAYとして、走り回ってきます。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。