いけばなで必要な器などは、良いなぁと思ったり欲しいなぁと思ったときに求めておかないと、いざ必要になった時には良いものが手に入らない事が多いですよ
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こんにちは、内藤正風です。
今日は朝から光風流本部いけばな教室でお稽古をしています。
いけばな関連の道具を取り扱っているお店は、どんどん減っています
近年、いけばなに関連する道具を取り扱われているお店が、どんどん減っています。これは生産する先も、取扱している問屋も小売店も、全てがビックリするくらい減って行っています。
とはいえ以前から、いけばなに関連する道具を ”専門的” に扱っているお店は少数で、食器屋さんがいけばなに関する道具を扱われていたり、贈答品屋さんが一緒に扱われていたりみたいなパターンも多かったですので、いけばなに関連する道具を専門的に扱っているお店自体、元々少ないと言えば少なかったのですが、こういう兼業されていたお店が廃業されたりすることによって、最近ではほぼ壊滅状態といってもよいくらいの状態になっています。
特に古来から形や寸法や大きさなどが定められているような伝承の品などは、後継者がいない事から正しいものを作ることが出来る職人さん自体もどんどんいなくなってしまっており、絶滅の危機に瀕しているといっても過言ではありません。
分からないなりに購入するのは極めて危険です
こんな状態になっていますので、いけばなに関連する品物を販売されているお店の人自体が、いけばなをシッカリとお稽古すらせずに取り扱っておられるお店も少なくありませんので、伝統の品などを買い求める場合には古来からの決まりに従った品がちゃんと取り扱われているか、あるいはそうではないのかは、購入する私たちがちゃんと見て判断できるようになっておかなければ、言葉は悪いですが偽物をつかまされてしまう様になってしまいます。
これその上にもうひとつタチが悪いのは、販売されているご本人に悪意がないという事なんです。
お店の人の不勉強にその大元はあるのですが、知らずに販売しているので、悪いことをしているという意識がなく、堂々と胸を張って間違っている品物を販売されている人もいるという事なんです。
教えを乞うのは恥ずかしい事ではなく、近道なのです
そんな中で、間違いのない品をちゃんと手に入れようと思ったら自分自身がちゃんと勉強をするという事が不可欠なのですが、いけばなをお稽古しているから何でも判るという事ではありません。
なのでそんなときにはちゃんとわかっている人に教えを乞うとか、目利きをしていただくとかしないと、折角買い求めても正しくない品を買ってしまったりした場合には、自分自身が損をしちゃうようになります。
人に教えを乞うとか、力を貸していただくというのは恥ずかしい事ではありません。
例えばお腹が痛いときに、近所のおばちゃんに少し安い値段で診て頂くのと、お医者さんに診察料を支払って診て頂くのとどちらがいいですか。
いうまでもなく正しい診察をしてもらいたいのならばお医者さんですよね。
ちゃんとわかっている方に教えを乞うたり手伝っていただくのは、近道なのです。
必要な品は、時間的にゆとりをもって探すのが良いです
最初にも書きましたように、今、いけばな関連の品物を取り扱っているお店はどんどん少なくなっています。なので欲しい品があるときには、早い目に探すようにしないと良い品物を手に入れる事は難しいです。
なぜなら、色々探そうと思っても、時間的な制約があると十分に探すことが出来ずに、まあまあ仕方がないか。。。みたいな感じで妥協しないといけなくなる場合もあります。
なので、計画は出来るだけ早く行ない、準備もそれに伴い早い目から行うのが自分にとって一番良い結果を導き出すことが出来るようになるのです。
今日は教室を開催しながらそんなことを思ったので、ブログで取り上げてみました。
内藤正風PROFILE
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平成５年（1993年）、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
