普通の事+普通の事=とても魅力的で面白いもの。「見立て」の力は無限なのです

おはようございます。内藤正風です。

今日は本部いけばな教室において「YOROZU salon」を開催しています。
早い人は昨夜から来て会場の設営を行ない、今日も朝から準備に余念がありません。

色々な業種が集まったからこそ「YOROZU salon」が成立しています

 

この「YOROZU salon」の”YOROZU”は「万」から来ています。そう八百万(やおよろず)の”YOROZU”なのです。
色々なものが集まるからこそ発揮されるパワーや魅力を発揮する場、そしてお互いに刺激を受ける場として開催しているのが、この「YOROZU salon」なのです。

染み抜きは既に存在しています。サンドブラストも存在しています。書道も整体も存在しています。しかし染み抜き+サンドブラスト+書道+整体は、日本中、いや世界中探しても、ここにしか存在していないと思います。
(どこかに存在していたら、断言しちゃってゴメンね)

それぞれは、聞いただけでは特に珍しくない職種ですが、その珍しくない4つを組み合わせる事で、世界中探してもまず無いであろうイベントが生まれているのです。

いけばな作品の魅力は、何をどう組み合わせるかという「見立て」が大切です

こういう”足し算”って、実はいけばなの超得意分野なのです。それはなぜかというと、今回のイベント”YOROZU salon”にもそして”いけばな”にも、「見立て」という事がその根底にあるからなのです。

「いけばな」の作品作りって、遊び心がないと良いものはできないと私は思っています。
子供の様に無邪気な遊び心で作品の構想をして、そのイメージした構想を自分の持てる限りの知識と技術で具現化してゆくということです。

いけばな作品を作り上げている中で、新しい形や生け方は、そうそう次々に生まれてくるもんではありません。
けれども、今自分が持っている知識と技術を色々と組み合わせ方を替えてみたりたり、見る方向を変えてみたりすることで、新しい魅力を引き出す事が出来る様になります。
これを日本では古来より「見立て」といいます。

数年前からコラボが大流行ですが、これって実は「見立て」そのものですし、日本人の大得意分野なんです。

新しい魅力を導き出す力はみんなに備わっている

子供の頃って、空想の名人でしたよね。
積み木、人形、本、ものさし、何でもかんでも手近かにあるものを、集めてきて新しい遊びを作り出していました。
アニメとゲームが合体して新しい物語を生み出したり、積み木とものさしが新しいキャラクターになっていたり、その発想力は縦横無尽だったし無限だったと思います。

けれどこれって1つハッキリと言うことが出来るのは、自分の中にあるものしか土台になっていないんです。
自分の中にある引き出しが多ければ多いほど、発想は豊かになります。
ただこの引き出しは一朝一夕に増やせるものではなく、地道に積み重ねてゆくしかない作業です。
”いけばな”でいうならば、基本の練習を積み重ねたり、本を読んだり、映画を見たり、絵を見たり、一見すると「いけばな」に直接関係ある事もそうでない事も全てが自分の引き出しの一つ一つになってゆきます。

この増やした引き出しを生かす事ができるのは、発想する力。
すなわちどんな風に組み合わせて新しい魅力を導き出すかという「力」なのだと思います。

という事で本日の「YOROZU salon」、スタートします!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。