生活の中でお花をそれぞれのスタイルで楽しんでくださっている皆さんを紹介します。
目次
今日は陸上自衛隊の青野原駐屯地に行ってきた、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
最近、書きたいブログのネタが多すぎて、アップできていないネタをどんどん忘れ去ってしまっています。。。。。
(^^;
逆に綺麗さっぱり忘れてしまったら気にもならなくなるのですが、中途半端に覚えているもんだからこれはこれで結構気になっちゃうのです(笑)
先日開催させて頂いた「内藤正風家元にお花と人生を教わる会(Part1 & Part2)」の、その後もそんな中の一つです。
「いけばな」は、お花を通じて生活を楽しむために有る
2月と3月に開催した「内藤正風家元にお花と人生を教わる会」。
Part1は〈桃の節句のお花を簡単によりゴージャスに生ける講座〉、Part2は〈侘び寂びの世界〉をテーマに行いました。
テーマは各回ごとに違いますが、この中で私が一貫して皆さんにご案内させていただいたのは、たった一つの事です。
それは「お花を楽しむ方法」です。
「いけばな」って私は、皆さんがお花を通じて人生を楽しんだり、いつもの場所が違って見えるようになったり、家族や友人や同僚など身の回りの皆さんと幸せな時間を紡ぎだすためのものだと思っています。
そんな中でこの度の講座では、生まれて初めていけばなを体験する人や、いけばなを以前にしていて苦い経験をして離れていた人、何度かの経験のある人、以前に師範を取得されている人など、色々な方がご参加くださいました。
これだけ広範囲の皆さんに共通している事、それは「いけばなってヤバいんじゃないの?」って感覚を多かれ少なかれお持ちになられているってことです。
ここで言う「ヤバいんじゃないの?」は悪い意味です。(笑)
こんな風に思われてしまっている一番の原因は、いけばなを楽しむためのものと言う捉え方ではなく、技術を学ぶものとか免状をとるためのものという捉えられ方をされている事が一番大きいと私は感じています。
確かにいけばなには「型」というものがあります。
しかしこれは誰でもが簡単にお花を楽しむ事が出来る指針としてあるのであって、「型」ありきというものではないのです。
「型」はお花を楽しむためのツールでしかありません。
それよりも大切なのは、お花を楽しむ事です。
お花の楽しみはお花を生ける事だけではありません。
お花を通じて家族との会話が生まれる。
今までなかった場所にお花がある事で、これまでと全く違う空気感を楽しむ。
器を見立てたり買いに行く。
今まで気にならなかったお花が目に付くようになる。
他の人が生けられているお花を愛でる。
挙げればキリがありません。
十人いれば十通りの楽しみ方が生まれるのです。
なので私は、この度の講座の中で「皆さんがこれからお花を楽しむ事が出来るようになるアイデアや方法」について色んなお話をさせていただきました。
結果、皆さんに最高にお花を楽しんでいただく事が出来ています!!
すみません自画自賛で。。。。。(^^;
けれど本当なんですYO。
お仕事の合間に癒しとしての楽しみ
例えば今回講座を開催するにあたって、中心になって色々な手配をして下さったり会場に事務所を提供してくださった雑賀静さんは、今日のFacebookでこの写真をアップしてくださいました。(雑賀静さんのブログ)
ふと棚を見ると、先日内藤 正風家元がササッとペットボトルで作った花瓶に生けて下さった桜の花が咲いていました🌸✨
こんな小さな花でも癒し効果は絶大です(^_^)
店頭に飾りお店をグレードアップさせる楽しみ
Part1と2の両方お越しくださった吉井浩子さんは、大阪の住之江区粉浜にあるご自分のブティック「falo」の店頭に毎回お花を生けて、Facebookにもアップしてくださっています。
(吉井浩子さんのブログ)
照明と取り合わせて楽しむ
Eri Designのデザイナー、稲葉絵理さんは、日頃からシンプルモダンな生活をなさっておられて、お花も単に生けるだけではなく照明と取り合わされてお洒落空間を作り、楽しんでくださっています。(稲葉絵理さんのFacebook)
お家にある材料と合わせて新しい取り合わせを楽しむ
服飾のコーディネーター&プランナーとしてご活躍の山森希世子さんは、お家に以前から挿してあったお花と今回の材料を取り合わせて、新しい表情を導き出して楽しんでくださっています。(山森希世子さんのFacebook)
次会の開催が楽しみ
Part1と2の両方お越しくださる予定だったのに、体調を崩してPart2にお越しになれなかった、和歌山県みなべの無農薬・自然栽培の梅干し「てらがき農園」の寺垣みち子さん。(てらがき農園のホームページ)
Part1のお花は、ご友人のお家に生けに行ってくださり、Part2に来れなくて「家元のお花の講義が聞けなかったのが心残りです。又 機会ございましたら受講させてくださいね。」って梅干しの詰め合わせをお送りくださいました。
てらがき農園の梅干しレポートは、また改めてさせていただきますね!!
お花を生ける器を探す楽しみ
吹田市でクリーニング店「iseya」を経営されている尾上昇さんは、器を探すところから楽しんでくださり店頭に生けてくださっています。(尾上昇さんの器探し物語のブログ)
ちなみにこのお花を生けられたことがきっかけで、従業員の方の中に師範の方が居られることも判明したそうですYO。
お花から人生やお仕事に広がる
Web・印刷・マーケティングを駆使し、お店・会社の集客・販促を応援する会社「紫電改」をされている金川豊さん。(金川さんのブログ)
金川さんは「いけばな」を人生やお仕事にまで関連づけてくださいました。
素材のお花や枝などを見て、言ってみればイビツな部分、個性的な部分を見つけてあげて、そしてその個性を分かりやすく、その作品を見た人の心に届きやすいように表現してあげるのが「いけばな」なのかなと思ったんですよ。
そしてこれって「いけばな」だけの話ではなくて、お仕事やご商売であったり、子供たちの教育や人材育成そのものに、完全にリンクしてシンクロする話だとボクは感じました。
「いけばな」にはお一人お一人の楽しみ方があり、みんな違う。
どの楽しみ方が正解と言う事ではなく、全てが正解なんです。
「いけばな」を生ける技術を学ぶよりも先に「いけばな」を楽しむ事を体験し、「いけばな」を楽しむ方法を学び、そのあとに技術や知識で自分の楽しみをもっと広げたり深めたりするからこそ、ライフワークとしてお花を生活の中で楽しむ事が出来るのだと思います。
「いけばな」は幸せを生み出すために有るのです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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