洋紙にインクで書かれた文字は、とても速いスピードで日に日に劣化してゆきます。しかしその劣化を止めることが出来る方法がたった1つだけあります
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こんばんは。内藤正風です。
今日は1日中雑務をしていました。はぁ~疲れた~~。。。
私には、時間が空いた時に地道に少しずつしている作業があります
私が事務所にいて空いた時間があるときに必ずしないといけないジムがあります。それは「書類のデータ化」です。
今日も地道にやりましたよ〜。
現在の色々なものは、元からパソコンで書類を作っていたり写真もデータなので特に何をするという事もなく、整理と保存だけしておけばそれでよいのですが、パソコンを導入するまでやデジカメが普及するまでの時代のものは全て紙媒体で記録が残っています。
記録には残っているのでそれでよいって思われるかもしれないですが、この紙っていうのが大きな問題なんです。
片づけるのに場所をとるとか欲しい情報を探し出すのに時間がとてもかかってしまうという事もそうなんですが、もっと大きな問題があるのです。
それは。。。
紙(用紙)は日に日に朽ち果てて行ってしまうという事なのです。
時間と共に物は変質し朽ちてゆくのです
紙って、時間が経つと斜色くなって変色しちゃいますよね。
そのうえ段々と柔軟性が無くなってポロポロと砕けるというか破れるというか、原形を留めなくなっちゃいます。
そして万年筆やボールペンのインクって、陽に当たると段々と色が薄くなってしまい、読み取れなくなってしまうのです。
「和紙」と「墨」は素晴らしい
この時間とともに朽ちていく紙やインクは最近のモノなんです。
すなわち洋紙と呼ばれる紙や万年筆やボールペンのインクって保存の環境が悪ければ、数年で朽ちてしまったり薄くなって見えなくなってしまうのです。
しかし「和紙」と「墨」で書かれた文字は千数百年も時間が経っても、そのまま残ってゆくのです。
ニュースなどで江戸時代や室町時代などの古文書が見つかったとかって言われるものは、アレすべて和紙に墨で書かれているものだから今まで残っているのです。
うちにも江戸時代の書付や本などがありますが、全て綺麗な状態で残っています。
しかし放置されていたわけではありませんので、文箱に入っていたり衣装箱の中に入っていたりして保存されており直射日光からは遮断されていますが、逆にたったそれだけの状態でも今まで朽ち果てたりしていないのです。
そう考えると、和紙や墨ってホント凄いなと思います。
風化を止める手立てはただ1つ、データ化して保存すること
日本では戦前から戦中くらいまでは、まだまだ和紙に墨が日常的に使われていましたが、戦後は洋紙が一気に普及するとともにインクを使った万年筆やボールペンを用いるのが一般的になりました。
なので私の父が「いけばな」の事について書き記したものなどは、ほぼ95%以上が洋紙にインクで書いていますので、今のままで置いていたのでは陽の光に当たれば必ず紙が変色しますし、陽が当たらないようにしておいていても紙の柔軟性は日に日になくなってゆきます。
そしてインクもどんどん変色して薄くなっていってしまいます。
そう、このまま置いておくと風化してなくなっちゃうのです。
父が書き残したいけばな関連の書類、流派の記録をはじめとする書類、いけばな作品の写真などなど、目の前で風化するのを手をこまねいて見ているわけにはゆきませんので、全てデータ化しないといけないのです。
とにかく空いた時間にたとえ1枚でも取り込んでゆきます
データ化って言えば簡単に聞こえるのですが、これ本当に手間がかかるのです。
書類を1枚ずつスキャナーで読み取り、何の書類か分かるようにタイトルをつけて保存してゆくの本当に面倒くさく、こういう作業って私が一番苦手とするものなのです。
けれど書類を見てその全てを分かるのは私しかいないので、泣きながら頑張ってます。
いつまでかかったら全部終わるのか、それとも終わらないのかはわからないですが、とにかく1枚ずつ取り込んでデータ化してゆこうと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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