いけばな展に「沢山の人に来てもらわなければ。」という考えから真逆に思考すると、ガーデンパーティーのようないけばな展という新しい魅力が生まれる
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こんばんは。内藤正風です。
今日は朝から夜までガッツリと教室でお稽古をしました。っていっても沢山の方がお稽古にお越しになってバタバタしたという状態ではなく、途切れることなくず~っとお稽古される方が来られていたって状態でした。
さて昨日は「光風流いけばな野外展 in 芦屋」を開催して思ったことをブログに書いたのですが、今日はその続きというか、私なりに感じたり思ったことで昨日のブログでは書けていないことについて今日は書きたいと思います。
昨日のブログを読んでみたい方はこちらをクリックしてくださいね↓↓↓
「沢山の作品を展示しなくても楽しめる”いけばな展”を開催する事ができる」という事を実証できた「光風流いけばな野外展 in 芦屋」
いけばな展に「沢山の人に来てもらわなければ。。」という考えから真逆に思考すると全く違う魅力が見えてくる
今回の野外展で私は、これまでにいけばな展について色々な思っていたことを実際に試してみる場として本当に有意義な機会となりました。
その1つが昨日のブログでも書いた「いけばな展って沢山の作品が並んでいなければ魅力的なものにならないのか」という事でした。
そしてそのことについて私なりに至った結論は「個人や少人数のグループで開催する”いけばな展”では作品の数は関係ない!!!」という事です。
1人で個展を行なうなら1人で生けた2~3作品展示されているだけでも立派な個展です。例えばグループで”いけばな展”を行なうならば、5人なら5人×1作品=5作品でも立派な”いけばな展”なのです。
だって個展を開催したときに会場に来てくださる方は、そのほとんどが友人や知り合いです。ってことは作品を見に来ているという側面と共に”その人自身に会いに来ている”という側面も大きな要素としてあるのではないかと思うのです。
すなわちこの考え方の中心は、「人に会いに行く”いけばな展”」ということです。
いけばな展って作品を見てもらうだけの機会ではなく、人と人が関わり交わる場と考えると、新しい魅力が生まれてくる
「いけばな展を開催して、友達や知り合いにお越しいただく。」という事を核にして考えると、今までとは全く違う思考になりますし全く違う世界が見えてきます。
それは、いけばな展を人が集まるキッカケにするという事です。
「お茶飲みに行こうか~」とか「ご飯食べに行こうか~」とか「酒飲みに行こうか~」っていうのは、ある意味日常ですよね。
日常の行動の中で生まれる交流や刺激からは、いつもと同じような物語しか生まれてこないのではないかと思うんです。
しかしそれが”いけばな展”という機会になると、お越しいただく人から見ると「非日常」になると思うのです。
いけばな展の会場で、友達や知り合いの作品を見ながら話をする。いけばな展に行ってお茶を飲みながら話をする。いけばな展の会場に行って食事を一緒にする。これだけでも日頃とは全く違う会話になったり、話が盛り上がったりすると思うのです。
いけばな展にお越しになられたことのない方にとってはいけばな展にお越しくださること自体が初体験ですし非日常になります。
いけばな展に行かれたことがあっても野外の展覧会は初めてだって人もあるでしょう。
今回の野外展にお越しくださった方とは、テーブルに椅子を木陰において、食べ物や飲み物を一緒に楽しみながらお話をさせて頂いたりもしましたので、いけばな展っていうよりも「ガーデンパーティー」みたいに感じられた方もあるのではないかと思います。
ガーデンパーティーみたいないけばな展、これからの新しいスタイルだとおもいます
今回の野外展ではガーデンパーティーのような環境の中で、お越しくださった皆さんと色んなお話をさせて頂いたり、いけばなの作品を楽しんで頂いたり、お越し下さっている人同士で交流を持たれたり仲良くなって下さったり、作品を展示している者同士の交流が深まったりと、これまでのいけばな展の常識とされているような手法の中では無かったような事が生まれてきたり楽しむことが出来ました。
「いけばな展を人が集まるきっかけにする」っていうと”不謹慎な~~!!”って世の華道家の先生方からはお叱りを受けるかもしれませんね。
けれど私は「いけばなを核にして人の笑顔が生まれ、人と人のつながりが生まれ深まる機会」となるならば、"ガーデンパーティーのようないけばな展"をモットもっと開催したいと思いますし、光風流の皆さんにもお勧めしてゆきたいと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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