雨の日を楽しめなくなったのは、雨のせいではない | 「ならでは」に目を向けるということ
ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
一昨日と昨日は雨が続き、今日も雨が降りそうなお天気になっています。皆さん雨による被害が出たりしておられないでしょうか。
雨が降ると、出掛けるのが面倒だったり、足元が濡れたり、洗濯物が乾かなかったりして、「鬱陶しいなぁ」と思いますよね。けれど、よくよく考えてみると、子供の頃って雨が降っても鬱陶しいと思っていませんでしたよね。
なんなら雨が降ったら長靴を履いて、水たまりに入ってみたり、傘をさして歩くことが楽しかったりしていました。同じ雨なのに、子供の頃と大人になってからでは、感じ方が180度違うって不思議ですよね。
という事で今日は、「感じ方の違い」という事について考えてみたいと思います。
雨の日は、いつから嫌な日になってしまったのか
子供の頃は、雨の日ってワクワクしていたと思うのです。雨の匂いを感じ、雨が降って地面に落ちる音を感じ、雨で溜まった水たまりで遊んでいたと思うのです。
ところが大人になると、「雨だから鬱陶しい」「雨だから出掛けたくない」と、雨が降ったことによる不都合の方に目が向くようになってしまっています。
もちろん、大人には大人の事情があります。仕事に行かなければならないし、荷物を持って歩かなければならないし、予定だってあります。だから雨が鬱陶しく感じるのも、仕方のないことなのかもしれません。
けれどよく考えてみれば、雨そのものが子供の頃と変わったわけではないんですよね。変わったのは、雨を見る私たちの目線なのです。
「雨だからこそ」に目を向けてみる
例えば、雨が降ったからこそ見ることのできる景色があります。雨に濡れた草木は、晴れた日とは違った表情を見せます。雨音だって、晴れの日には聞くことができません。しっとりとした空気も雨ならではです。
そう考えてみると「雨だからこそ」が、そこには有るはずなんです。そしてそのように意識をする事が出来れば、同じ雨であっても、いつもと違ったものを感じることが出来るようになってくると思うのです。
なので私は、こういう「ならでは」に目を向けることって、とても大切な事だと考えているのです。
「この花ならでは」を見つける
ちなみに「ならでは」に目を向ける事の大切さは、いけばなでも同じです。
いけばなを長く行なっていると、「この花はこう使うもの」「この枝はこう生けるもの」というように、知らず知らずのうちに自分の中で勝手に決めつけてしまうことがあります。
もちろん、基本を学び大切にすることは重要です。でも、先入観や固定観念に縛られすぎてしまうと、目の前にある花や枝が持っている「ならでは」の魅力を見落としてしまいかねなくなります。
「この花で、何ができるだろう」「この枝ならではの面白さはどこに備わっているだろう」そんな目線で花材を見てみると、今まで気づかなかった表情が見えてきたり、思いもしなかった生け方が頭に浮かんだりしてきます。
だからこそいけばなは、面白いし魅力的なのです。
「こうでなければ」を少し横に置いてみる
そして、これはいけばなだけの話ではありません。
仕事でも、「これはこうするもの」「今までこうしてきたから」と決めつけてしまうと、新しい方法や面白い可能性に気づきにくくなります。
そして人生だって同じです。「普通はこうするもの」「こうでなければならない」という思い込みに縛られていると、目の前にある楽しさや可能性を、自分から見えなくしてしまうことがあります。
もちろん、何でもかんでも今までの考えを否定すればいいということではありません。ただ「本当にそうなのかな?」と、一度立ち止まってみる。そして、「これは、これならではの面白さがもっとあるんじゃないかな」と見てみる。
そうすると、今まで目に留まっていなかったものの中にも、魅力や価値を感じる事が出来る様になってくるかもしれないのです。
子供の頃は、雨が降ったら雨の日を楽しんでいました。大人になった今だからこそ、もう一度そんな目線を持つように意識するのも人生を豊かに出来ると思うのです。
「こうでなければ」と決めつけるのではなく、「これならでは」を見つけてみる。そうすれば、いけばなも、仕事も、人生も、今までよりもっともっと楽しくする事が出来ると思います。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




