いけばなの作品作りでは、見てくださる人に自分のイメージや意図をいかに分かりやすく届けるかという事が大切です

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

8月1日に開催する「許状授与式」において、お祝い花を生けて頂く担当の方とお話をしている中で、イメージをしっかり持つ事の大切さという事についてお話させて頂く機会があったので、今日はそんな事についてブログを書きたいと思います。

いけばなの作品作りで一番大切なのは「イメージ」

いけばなの作品作りで一番大切なのは、「イメージをしっかりと持つ」という事です。これはどんな作品にも例外はありません。
古典的な作品、現代的な作品、自然的な手法の作品、造形的な手法の作品、大きな作品、小さな作品、全てがそうなんです。
簡単に言えば、イメージ=ゴールなのです。

そんな中で、私が皆さんにいつも申上げている事があります。
それは「自分が思っているイメージが、相手に簡単に伝わってはじめて成功という事が出来る」と言う事です。

作者のイメージや意図などが見る人に伝わらなければ、作品が出来ていないのと同じ事

単純に言うならば、「自分の持つイメージを形にする」ということは、「自分の持っているイメージを見ている人に解かりやすく伝える。」という作業と言い換えることが出来ます。
自分がいくらこれは完ぺきだ!私って天才じゃない?って思うほどの作品が出来上がったとしても、見ている人にそのイメージが伝わっていなければ、出来ていないのと同じ事なのです

自分が意図したこと、例えばメッセージ性であったり、風景や景色を連想させると言う事であったり、四季折々の歳時や風物であったり、作品から受ける迫力や可愛さ、どんなことであろうと相手に伝わらなければどんな素晴らしいイメージも意味がなくなってしまうのです。

もっと言うならば、相手に伝わらないイメージはただの自己満足であるという事と共に、作者の意図とは関係なく見ている人が感じた理連想したものが全てだと言えるのです。

作品を作られている皆さんにアドバイス

光風流でお稽古をなさっている皆様に、作品作りを行われる際に絶対に忘れてはならないアドバイスを一つさせていただこうと思います。
それは、イメージは複雑よりも簡潔に、そして写実ではなく抽象的にした方が、ご覧になられた皆さんに伝わりやすくなります。

相手に伝わるイメージとは、見る人の最大公約数が連想したり感じたりするモノと言ってもいいでしょう。
なので複雑よりも簡潔な方がイメージしやすくなるのです。そして写実的にすればするほど、離れていってしまうのです。だって植物を素材にしている段階で、どんなものを形作ったとしてもイメージしたそのもの自体では絶対にないのですから。
すなわち伝わりにくいって事です。

いけばな作品は、自分の手から紡ぎだす作者の分身と言ってもいい存在と私は考えています。作者の歩んできた人生、価値観、人間的魅力、ありとあらゆるものがそこには含まれているのです。
光風流でいけばなを学ばれている皆さんが、1人でも多くの人に自分のイメージや意図が伝わる作品を作り上げることが出来るようになってくださることを、心より願っています。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。