皆さんの意見を聞いて全て取り入れて方針にしようとしたり、盲目的な前例踏襲は、これ以上ない悪手に他なりません
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ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
11月も終わりに近づき、年末がいよいよ目前になってきました。そんな中光風流でも来年の事業計画の作成が本格化しています。
どんないけばな展を開催しようかなぁ。とか、研修や研究会や講習会はどんなふうにしようかなぁ。とか考えていると、あんな事もしたい、こんな事もしたい、あんな事も出来るなぁ、こんなことも出来るなぁって、もう頭の中は妄想でいっぱいです。
そうです。 ”妄想族” 内藤の本領発揮です!(笑)
光風流の1年は、「新年賀詞之会」から始まります
さて、光風流において一番最初のイベントは「新年賀詞之会」から始まりますが、もうこれは準備がほとんど済んでいます。
といっても、光風流では約20年まえくらいから、新年賀詞之会は光風流の若手や中堅の皆さんをメンバーに毎年実行委員会を立ち上げて、企画や準備から当日の運営まで全てを担当していただく形で開催しています。
この実行委員会のメンバーは毎年変わりますので、その年その年で企画も変わります。なので当然、その年ごとに特徴のある楽しくて記憶に残るものになっています。
私も光風流の主な役員も、当日までどんな風になっているか全く知らない中での開催で、ワクワクしながらの参加を毎年しています。
恒例のイベントは、悪い意味でマンネリしやすい
恒例のイベントや行事は、回を重ねるごとに新鮮味や刺激が無くなり、マンネリ化したり魅力がどんどんなくなって行っちゃうことが多いですよね。光風流でも今の形にする前は、そりゃもう大変なマンネリ状態でした。(笑)
光風流創流から毎年、つまり実行委員会で企画運営を行なうようになるまでですから、40年以上も続けていればそりゃマンネリの1つや2つどころか、3つも4つも積み重なっていました。
そんな中で「これじゃあイカン」という事から、新年賀詞之会は実行委員会と言う方法を選んだのですが、理由はただ1つ、とにかくマンネリ化しない為にという事です。
とにかく自分たちがしたいって思う事や、これムッチャ面白いやんって思う事を行う
何かの担当者(あるいは担当グループのリーダー)になった時に、あなたなら下のうちどちらの行動を起こされますか。
①皆さんの意見を聞いて、その意見を総合して方針とする。
②これまでの前例を参考にして、今年の方針とする。
③自分のしたいと思う事を方針として、皆さんに知恵や力を貸してほしいと頼む。
②を選ばれた方・・・・・正解。 どころか一番最悪です!!!
これまでに行なってきた事を参考にして計画すると、真似にしかなりません。真似は100%出来ても、元のものと一緒です。ちなみに100%の真似なんてまずできません。なのでこの手法をとったら、これまでよりも縮小やパワーダウンしていくって事です。
皆さんの意見を全て取り入れて方針にするというのは、実は何もできなくなります
①を選ばれた方・・・・・ はい、残念です。
皆さんの意見を全て取り入れて方針にするというのは、一見するととても公平なように思われるかもしれませんが、実は一番何もできなくなっちゃうパターンなんです。
例えば10人から意見を聞いたとしましょう。10人いれば十通りの考え方があるのが普通ですし、そうなると10の意見が出てきますよね。
右の方に行こうという意見と、左の方に行こうという意見、前に行こうという意見と、後方に進もうという意見が出てきたらどうしますか?
その全てがとても素晴らしく、全てが一理ある意見だったら、総合したら結果、前後左右どちらにも動けなくなっちゃいますよね。
なので、自分のしたいと思う事を方針としてまず発表し、それを実現するためにはどうしたらよいかを皆さんに問いかけ、知恵や知識や力を貸してもらうのが目標に向かって邁進できる方法なのです。
盲目的な前例踏襲やみんなの意見を取り入れようとする事は、この上ない悪手です
私はこの実行委員会を立ち上げる時には、いつも1つだけお願いしています。それは「前の年にこうしていたからという様な、前例踏襲は絶対にしないでください」という事です。
人間は1人1人、生きてきた人生が違います。経験が違います。得意な事が違います。だからこそ、自分の得意や特徴を前面に出す事こそ、魅力にあふれる事が出来る唯一の方法なのです。
魅力的な何かをしたいのならば、たったこれだけの事を意識するだけでいいんです。これは、お仕事でも普段の生活でも同じだと私は思っています。
みんなの意見を全て取り入れようとしたり、前例を盲目的に踏襲することほどの悪手は無いのです。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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