みんなの意見を取り入れて物事を決めようとするから、良い結果に結びつかないだけではなく信頼も失うのです
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ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
昨日と今日はお出掛けをしてきました。
お出掛けの中で気付いたことや学んだことはまた別の機会に書かせていただきますが、今日のブログネタは今回のお出掛けとは1mmも関係なく、以前から私が思っている事について書きたいと思います。
みんなの意見を取り入れる事なんてできない
よく「皆さんの意見を取り入れながら。。。」なんて言葉を聞くことがありますが、そんなこと絶対にできません。
だってみんながそれぞれに好きに意見を言い、それをすべて取り入れようとしたら、何も出来なくなる結果しか待っていないのですから。
わかりやすい例を挙げると、兵庫県にいる私が「みんなどこに旅行に行きたい?みんなの意見を取り入れて決めようと思う」って聞いて、1人は東に行きたいから東京。別の1人は西に行きたいから広島。ほかの1人は南に行きたいから和歌山。もう1人が北に行きたいから香住。って言ったらどうなります。
みんなの意見を取り入れようとしたら、結局どこにも行けなくなってしまいます。
みんなの意見を取り入れるなんて、ただの無責任でしかない
みんなの意見を取り入れてって言葉は、すごく物分かりの良い人みたいな印象とか、民主的な人みたいなイメージとか、優しいリーダーみたいな感じを持たれる方も多いと思います。
しかしこれって私から言わせれば、ただの無責任な行動にしか感じることが出来ないのです。
だって、みんなの意見を取り入れてと言うことは、うまく行ったときには「みんなの意見を取り入れて行なったので良かった」という自分の手柄にして、うまく行かなかったときには「私はみんなの意見に従っただけ」とか、なんなら、「みんなが言うから私の考えは違っていたのだけれど。。」みたいな責任転嫁や逃げをすることが出来る様になりかねないってことなのですから。
みんなに意見を求めるときには、明確な方向を指し示さなければ意味がない
ではみなさんに意見を求めるのは良くない事なのかというと、そうではありません。明確な方向性を指し示し、そのために必要なアイデアやヒントを求めるのです。
たとえば先ほどの旅行の例でいうと、「香住にカニを食べて1泊しに行こうと思うのですが、何かいいアイデアはないですか?」って感じです。
そうするとみんなから出ている意見は、同じ目的や方向を目指すものになりやすくなります。
みんなで乗り合わせて車で行けば交通費が安くできるよ。とか、行き帰りも飲めるので電車で行こう。とか、車で行くならば道中で出石に立ち寄ってそばをお昼に食べていこう。とかのように、内容が豊かになる意見が出てくるようになります。
そうなんです。ここで必要なのはリーダの立場にあるものが明確な目標を指し示すという事なのです。
意見は丸呑みするのではなく、意見の検証が大切
そしてもう1つ、リーダーの立場にある人に大切なことが有ります。それは、出た意見は全てを精査し、取り入れるべき意見かそうでない意見かの判断です。
これも先ほどの旅行の例でいうと、「香住にカニを食べて1泊しに行こうと思うのですが、何かいいアイデアはないですか?」という質問をしているのに、カニ食べるのだったら上海蟹を食べに中国に行こうという意見があったとしましょう。
しかしこれは全く役立たない意見になります。だって必要とする日数や必要な予算もまるっきり違うレベルのものになりますから、同じ蟹の話であっても取り上げる必要のない意見になります。
つまり、意見を求めるという事は、出された意見の中からどの意見を取り入れるのか責任をもって判断する責任も伴うという事に他ならないのです。
色んな人の考えを聞くという行動は、情報を集めているにすぎない
自由に思う事を言える環境は大切です。しかしそれは目指すべき目標が明確な時にこそ最大の効果を発揮するのです。
そして多くの人の話を聞くという事はとても大切です。
しかしそれはみんなの意見を取り入れる事ではありません。皆さんの考えをお聞きし、自分に無い考え方や思考を補い、その上で責任をもって判断を行なうという事です。
良い判断をするためには、色々な情報に基づいて考えたほうが良いのは言うまでもありません。
1つの物事を判断するときに1しか情報がない状態で判断するのと、10情報があって判断するのと、100の情報があって判断するのとでは、100の情報に基づいて思考し判断したほうが絶対に良い判断が出来るのは間違いありません。
全ての人の意見を取り入れようなんて行動は、自分で自分の首を絞める行為にしかなりません。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。