「ゴールデンウイーク」と「土用」の関係から見えてくる、”ぞ~っ” とする怖~いお話
目次
こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日でゴールデンウイークも終わりですね。楽しい期間だったでしょうか。
色んな所にお出掛けされましたですか。
そんな色んな所にお出掛けされた皆様に、知ると ”ぞ~っ” とする怖~いお話をさせて頂きます。
土用は夏だけではなく四季それぞれにあります
土用ってお聞きになられたことありますでしょうか。「土用の丑の日」のあの土用です。
そして皆さんが一番よくご存じなのは、夏の暑い盛りに土用の丑の日にウナギを食べて夏の暑さに負けない様にしよう~!って感じだと思うのですが、実は土用は四季それぞれにあるのです。
すなわち春の土用、夏の土用、秋の土用、冬の土用があるのです。
ちなみにこの土用という期間は、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前の約18日間の事を指します。すなわち季節の一番最後から次の季節の変わり目までの期間という事なのです。
土用はウナギを食べる日という意味ではありません
先に書きましたが、土用=ウナギを食べる日みたいに思っておられる方も多いかもしれませんが、土用はそういう意味の期間ではありません。
では土用にはどういう意味があるのかというと、土用は季節の変わり目であり、地球上の全てを一旦休ませる期間になります。
なので人間ももちろんそうですし、特に土用の期間中は「土」を司る気の影響が大きくなりますので、土いじりや井戸掘り、新築や増改築、新しい行動をおこす、引越や旅行は縁起が悪いと言われています。
ゴールデンウイークを4月の終わりから5月頭に設定したがために。。。
ここで感の良い方はお気づきになられたのではないでしょうか。
今年の春の土用は、4月17日~5月5日になります。ええ、ゴールデンウイークは毎年土用とダダかぶりになるのです。
なぜそんな事が起こっているのかというと、1948年の国民の祝日に関する法律施行により設定されたのですが、土用とか日本古来からの風習や考えなどを知らないかあるいは気にしない、大切に思わない人達によって定められたのでしょうね。
なので国民みんながゴールデンウイークで浮かれて遊びに出かけたら、運気が下がり縁起が悪くなってしまうようなことをしでかしているのです。
ええ、ゴールデンウイークにお出掛けしている方、ご愁傷さまです。アーメン。。。。。
日本人の良いところ、それは「けれど」を必ず用意してくれている事です
とここまで読んだだけでは、「え~そんなん知らんかった。家族が幸せになるためにお出掛けしたのに、縁起が悪くなるだなんて。。。」って気にされる方もある事と思います。
ご安心ください。日本の考え方の素敵なところは、必ず「けれど」を用意してくれている事です。
土用の期間中はいじりや井戸掘り、新築や増改築、新しい行動をおこす、引越や旅行は縁起が悪いと書きましたが、この土用の期間中に「間日(まび)」という日が設けられており、この日は土の気の影響が弱まるので、先に書いた縁起が悪いと言われている事も行なって大丈夫とされているのです。
ちなみに今年の春の土用の間日は、4月18日、4月21日、4月29日、5月3日になります。
しないほうが良いんじゃない?ってことをあえてしなくてもよいかな
こういう古くからの話をしていると、そんな古臭い事を。。。って思われる方も多いと思います。私も若いころはそう思っていました。
しかし年を重ねるにつれて、こういう古くからの言い伝えというものは、何世代も経験によって積み重ねその中で得られたデータに基づいている事だと思うのです。なのでこの土用の事も、「土用に土を動かしたり日頃と違う行動をすると良い事が起こらないよ」という経験則だと思うのです。
なので、土用に先に書いているような事をしたからと言って、絶対に悪い事が起こるという事ではありません。しかし良い結果にならない場合があるから避けといたほうが良いんじゃない?、というような事をあえて行わなくてもよいのかなとも思うのです。
ゴールデンウイークの ”ぞ~っ” とする話、いかがだったでしょうか。
全然怖くなかったでしょ。(笑)
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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