大切な事を後世に伝えるためには、手法は変化してもよいので本質を継承するという事が何よりも大切だと改めて思った「地蔵盆」

こんにちは。内藤正風です。

今日8月23日と明日8月24日は「地蔵盆(じぞうぼん)」ですね。
私は子どものころは地蔵盆がとても嬉しかったです。だって近隣の町にあるお地蔵さんを順番に回ってお菓子をいっぱいもらってきていましたから。

地蔵盆は道端にあるお地蔵さんをお祀りする日

地蔵盆は、道端にあるお地蔵さんをお祀りする催しで、私が子供時代を過ごした神戸では1つの町ごとにお地蔵さんが必ずありお祭りされていて、そのそれぞれで地蔵盆が行なわれていました。

ちなみに地蔵盆をウイキペディア先生で調べると次のように掲載されています。

地蔵盆(じぞうぼん)は、地蔵菩薩の縁日で、厳密には毎月24日であるが、一般的には、その中で特にお盆にも近い旧暦7月24日のものをいう。ただし、寺院に祀られている地蔵ではなく、道祖神信仰と結びついた「路傍や街角のお地蔵さん」いわゆる「辻地蔵」が対象となっている。

お盆なんてよくわからなくても、地蔵盆は待ち遠しかった

子どものころは「お盆」なんてよくわかんなかったですし、興味もありませんでした。ってかそもそも「お盆」なんて知らなかったかもしれません。(笑)

しかし夏休みも終わりに近づいたころに地蔵盆があり、本当に待ち遠しかったのを覚えています。だって地蔵盆に行って数珠回しをしたらお菓子がもらえたのですから。

懐かしいな~数珠回し。

友達と「数珠回し巡り」をしていました

私が子供のころに住んでいた地域では、そこに住んでいるかどうかに関係なく、数珠回しをした子供にはお菓子がもらえていましたので、友達で集まって各自それぞれに大~きなゴミ袋をもって数珠回し巡りをしていました。
なぜそんなことが可能だったのかというと、町ごとに数珠回しの時間が少しずつ違っていて、時間の早いところから遅いところへと順番にハシゴをすることが出来たからなんです。

おかげでこの日1日で。。ってか、この夕刻から夜だけで、特大のごみ袋をお菓子で一杯にして帰っていました。(笑)
子供にとっては盆と正月がいっぺんに来たような夢のような時間でした。

なので毎回友達たちと集まってそれぞれの町の数珠回しの時間の情報を集めて一覧にし、早い時間から遅い順に並べて順番を決めてスケジュールを作っていました。

時代や地域が変われば、形態ややり方も変化してゆきます

私と私の子供達は生まれ育った地域が全く違いますし、世代も違うので、地蔵盆や数珠回しなど開催方法が全くちがっていました。
まあそれが良いとか悪いとかってことではなく、やはり時代が変われば世の中の価値観も移り変わりますし、地域が違えば方法も違って当然なんですから。

世の中は常に移り変わってゆきます。流行があったり、技術革新があったり、今までになかった道具が生まれたり、そういう中で自ずと人の価値観も変化してゆくのです。
そう考えると、未来に一歩を踏み出す、あるいは、新しい扉を開くという事は、変化していくという事を抜きにしては考えられないのだと思います。

未来へバトンをつなげていく、それは本質を正しく理解したうえで時代に合わせて変えるべきところは変化させてゆくという事なのだと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。