やりやすくする=楽をするという事ではなく、より良い手法を探し取り入れる事によって成長や進歩するという事です

こんばんは、内藤正風です。

コロナの感染者数が増えており、私の地元でもお子さんから学生、そしてお仕事現役世代まで幅広い方が感染しており、これまでにない様子になってきています。
感染した場合の症状が軽い人が多いというようなことなども含めて、第5波までと今回の第6波とは全く様子が違っており、感染防止策も少し見直さないといけないのかなぁなんて思ったりしています。

「やりやすくする」というのは「楽をする」という事とは違う

仕事や家事や趣味など何かをしているときに「やりやすくしましょう」という言葉をよく耳にします。
そんなときに「やりやすくする」=「手間がかかったり面倒くさいと思うことを取りやめる」という風に理解される方がたまにおられるのですが、これって正しい理解ではないと思うのです。

たぶんこういう理解をされている方は、「やりやすくする」=「楽をする」という思考におっておられるのだと思いますが、「楽をする」の先には進歩も進化もないので、やりやすくした結果は衰退しかなくなってしまうのです。

「やりやすくする」とは一体どういうことなのか

例えばお掃除を例に挙げると、お掃除をする時間がないのでやりやすくしましょうという事で、お掃除をしない様にしたらお部屋は汚れ放題になっちゃいますよね。
なのでここで考えなければいけないのは、例えば毎日10分で出来るお掃除法を取り入れるとか、ロボット掃除機を導入してお出掛けしている間にお掃除が終わっているようにするって事だと思うのです。

あるいはお仕事で、毎日計算をしている人が面倒くさいのでやりやすくしましょうと言って、その計算をしなければならないもととなるお仕事を全部キャンセルしちゃったら、仕事量は減りますが会社は収入が無くなっちゃいますよね。
という事はここで考えるべきなのは、例えば一定の定型の業務ならばエクセルなどで自動計算出来る様にするとか、便利なアプリやソフトを探して導入するってことが大切なのだと思うのです。

この様にして考えると、やりやすくするという事のあるべき姿が見えてくると思うのです。すなわちそれは、よりよい他の方法に置き換えるということなのです。

「楽」の先に未来はない

人はしんどいことを避けようとします。私はこれ自体は悪い事ではないと思います。なぜなら、時間を短縮できるように知恵を絞ったり、労力を減らすことが出来る様に見直しや改善を行なったりすることによって進歩や進化につながってゆくのですから。
しかししんどい事から逃げようとするのは、進歩や進化どころか衰退を意味することになるのですから、その先に未来は無くなってしまうって事ですよね。

より良い方法を探すためには手間がかかるでしょうし、新しい方法を導入するためには学びや慣れも必要になってくるでしょう。時にはお金も必要になります。
そういう成長やステップアップに必要な労力をかけるからこそ、いまよりたとえ半歩でも前に進むことが出来るのだと思います。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。