自分が今担うべき役割を考えずに、偉いとか偉くないというモノの見方をするから大切なものを見落とすのです

こんにちは、内藤正風です。

今日は加西市吹奏楽団の「1日遅れのクリスマスコンサート」に行ってきました。

加西市吹奏楽団は、昨年の11月にホテルオークラ神戸の平安の間で開催した光風流創流60周年記念祝賀会において演奏をしていただいたりと仲良くして頂いており、今回のクリスマスコンサートは加西市吹奏楽団の常任指揮者の中橋さんから、「広報をあまりしていないのでお越しいただけると助かります~」という事で、光風流の皆さんにお声掛けをさせて頂き、30人くらいでお伺いさせていただき、楽しませていただいてきました。

自分の役割を理解することの大切さ

今日のコンサートは自由席でしたので、一番前方のエリアに座らせていただきました。
といいますのも、私が会場に入った時に一番前方のエリアがガラガラでしたので、そこに光風流でお越しくださっている皆さんと共に座らせていただき、会場が賑わっているようになったほうが良いなぁと思ったからです。

今日の私の役割は、会場が少しでもたくさん賑わっているようにすることです。もちろん音楽を楽しみに行っているのは言うまでもありません。
しかしそれと共に「広報をあまりしていないのでお越しいただけると助かります~」とお声がけ頂き伺わさせていただいているのですから、やっぱり ”賑わいを感じるように出来る事を行なう” という役割を忘れてはいけないと思ったのです。

偉いとか偉くないというものの見方をするから、大切なものを見落とすのです

世の中には「社長」=偉いとか、平社員=どうでもよいというような考え方をされる方がおられますが、それは大きな間違いだと私は思っています。
ではどういうことなのかというと ”役割が違う” という事だと思うのです。
ざっくりいうならば、現場を担当する役割、何か問題が起こった時に最終的に責任をとる役割という事で、平社員がいるから社長が成立するのですし、社長がいなければ会社は成立しません。

自分が担当するべき役割をちゃんと理解し、そしてその役割を果たすからこそ、全てがうまく回ってゆくのです。
いつも自分を支えてもらおうなんて虫の良い事を思わずに、自分に担う事が出来る役割がないかを探しどんな小さくてもいいし地味でもいいので、出来る事を行なう事こそが大切だと思います。

周りを固めている人の役割こそ、一番大きな柱なのです

吹奏楽団って何十人もの人や楽器で出来上がっています。そんな楽団がステージの上ではお互いに自分が担うべき役割をシッカリと果しながらお互いにバランスを取り合って、1つの曲を奏でています。
時にはメインのメロディーを、時にはリズムを担当しながら1つになっているのです。

光風流のいけばなには「型(かた)」があります。そしてその型には骨格となる枝があり、そのそれぞれに「体(たい)」「用(よう)」「留(とめ)」という名称がついています。
そしてこれらの枝は3つともなければ、型は成立しません。長い枝だから重要であり短い枝だからなくてもよいのではありません。

人はついつい派手な動きに目を捕らわれがちですが、じつは周りで支えてくれたり助けてくれる存在があるからこそ、いけばなの作品も、演劇やイベント、私どもでいえばいけばな展やいろんなイベントなどを開催することが出来るのです。

その場その場で自分の担うべき役割を理解し、いつでも周りの人を支える事が出来る存在でいる事こそ大切だなぁと、今日はそんなことを改めて思いました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。