いけばな作品は思いや心を表現するものです。だからこそ”ハレの日”には欠かせない存在なのだと思います

おはようございます。内藤正風です。

今日は”えべっさん”ですね。昨日の宵宮に行かれた方も多い事と思います。昨日の私はというと新年会ダブルヘッタ―だったので、帰ってきて速攻寝ちゃっていましたが(笑)

 

新年会のダブルヘッター。この時点で既に3次会っす(笑)

 

そんな昨日の新年会ダブルヘッタ―の中で、先輩より祝賀会での舞台花のご依頼を頂戴いたしました。このように声をかけて頂いて大切な機会のお花を任せて頂けるだなんて、本当にありがたい事だと思います。

お花を生けるご依頼を頂いたら、まずはお話を聞かせて頂く事から始まるます

ちなみに私は、お花のご依頼を頂いたらいろんなリサーチをさせて頂きます。リサーチってほど大層な事じゃないか(笑)。。。質問をさせて頂きます。それには大切な目的があるのです。

いけばなってその空間を華やかに彩るという役割だと思われがちですが、実はそれだけでは100点満点の50点にしかなりません。実はお花を生ける時に一番大切なのは、そのお花が”どのような役割を果たす事が出来るのか”、そして”何を主張したり伝えようとしているのか”と言うことです。

いけばな作品は人の心を代弁するものでなければならない

お祝いの席にお花を生けたとします。しかし一口にお祝いの席と言ってもその内容は千差万別です。例えばお誕生会もお祝いの会です。還暦のお祝いもあります。栄転や勇退、受賞、例を挙げればきりがないです。このそれぞれに意図や内容が違うのですから、そこに生けさせて頂くお花が同じではおかしいのです。
そしてお誕生会も、お祖父ちゃんお祖母ちゃんがお孫さんにされるものと、友達や仲間が開催されるお誕生会とでは主催される方の思いも当然違ってきますよね。こういう思いをしっかりと聞かせて頂き、その心をお花を使って表現してゆくのが私の役割だと思っています。

いけばなの作品は作者の主義主張や思い、心を表現するものです。であるならば、ご依頼を頂いたお花を生ける時には、ご依頼くださった方の思いや心を代弁するものでなければならないと思います。未来に向かって一層羽ばたいてほしいとか、お疲れ様でしたとか、その思いは様々です。
だからこそしっかりとお話を聞かせて頂くことがまず第一歩だと思いますし、それなくして作品のイメージ作りは出来ないのです。

いけばな作品は単なる装飾品ではありません。心や思いを表現するものです。いけばな作品をモノとみるか心と思うかで全く違ってくるのです。
私はいけばな作品で思いや心を伝えてゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。