2020年版「光風流カレンダー」の企画がまとまりましたので、ご担当いただく皆様にこれからご連絡をさせていただきます
目次
こんばんは。内藤正風です。
私ども光風流ではカレンダーを発行しているのですが、この紙面を飾るいけばな作品の写真は、光風流で学ぶ皆様に担当して頂いています。熟練の幹部の先生方、脂ののっている中堅の皆さん、フレッシュな若手の皆さんそれぞれに、思い思いの作品を掲載して頂いています。
なぜこういう形にしているかというと、1人でも多くの方にこのカレンダーに興味を持っていただく事が出来るようにする為です。
人は自分に関係したり近いことにしか興味を持つ事が出来ない
人は自分に関係したり近いことにしか興味を持てません。
これはいけばなの作品も同じです。
自分が出会ったことも無い先生が生けられている作品写真と、自分がいつも一緒に机を並べてお稽古している仲間の作品写真とでしたら、どちらに興味が湧くでしょう。
言うまでもなく自分が知っている人の作品ですよね。
あるいは、幹部の先生が生けられている素敵な作品と、自分に近いお稽古の程度の人が生けられている素敵な作品とでは、どちらに親近感や興味を強く感じるでしょう。
幹部の先生の素敵な作品は、上手で当り前、素敵なのが当然って思っちゃいますが、自分に近いお稽古の経験の人の素敵な作品を見たら刺激になりますよね。
なので光風流では、幹部・中堅・若手の皆さんにカレンダーの作品を担当して頂いているのです。
本日、12カ月の担当を調整し決定させて頂きました
2020年度版のカレンダーは「竹の器に生ける」をテーマに作品作りと写真撮影を行うので、まずは12カ月の作品を担当して頂く皆さん方のご希望をお聞かせいただきました。
だって折角担当して頂くのですから、ご本人がしたいと思われることを行って頂きたいじゃないですか。なので希望する月、使いたい器、生けたい花形のご希望をお聞かせいただいたのです。
ただ、12人おられるので希望がダブったりする事があります。またカレンダーとして12カ月作品が並ぶのですから同じような作品が続いたりとかしない様に調整もしたいです。なので先ほど夕刻からカレンダーの担当役員の先生と、本部の三役の先生とで会議を行い、調整をさせて頂きました。
ご希望を調整させていただくにあたってのルールは2つ
この調整のルールは2つだけです。
ルールその①
同じ生け方が続かない様にする
月が替わってカレンダーをめくったときに、似たような作品が掲載されていても楽しくないじゃないですか。「来月はどんな作品かな~。ウキウキ!ワクワク!!」って楽しみにしてもらいたいじゃないですか。
そして折角皆さんが心を込めて生けられた作品なので、全ての作品が生きるようにさせて頂きたいのです。
なので似たような系統の作品が続かない様に調整をさせて頂きました。
ルールその②
希望が重なった場合には、お免状の階級が上位の先生に譲歩していただく。
担当したい月や、使いたい器、行いたい生け方の希望をお出しいただいていますので、同じ希望が重なる部分が出てきます。そんな時には基本的に上位の先生に譲歩して頂き若手の皆さんのご希望を優先させて頂きました。
なぜ上位の先生に譲歩をお願いしているのかというと、理由は簡単です。使いたい器が重なった場合、上位の先生の方が長くお花をされているのですから所有されている器の種類も多いです。若手の人は持っている花器の種類に限りがありますので、器のご希望が重なった場合には上位の先生に譲歩をお願いさせて頂いています。
担当したい月や、行いたい生け方が重なった場合も、上位の先生の方が経験豊富な分、対応する力をお持ちなので、若手の方に譲って頂くようにお願いさせて頂きました。
希望通りになった部分と、譲歩頂いた部分とありますが、ご理解いただければ嬉しいです。
担当月がご希望通りになった方、使いたい器が希望通りになった人、行いたい生け方が希望通りになった人とお1人ずつ色々なんですが、とにかく担当して頂く皆さんのご希望が最大限反映されるように調整させて頂きました。
ただ最初にも書きましたように、お免状の階級が上位の先生ほど譲歩をお願いさせて頂いていますので、後輩の育成のためだと思ってご理解を頂ければ嬉しいですし助かります。
若手や中堅の皆様は、先輩の先生方が後輩の皆さんが少しでもやりやすくなるようにという事で譲歩してくださっていますので、心の中で「ありがとうパイセン!!」って思って頂ければ嬉しいです。
ってことで、カレンダーの作品写真の撮影が近々から始まります。担当してくださる12人の皆さん、よろしくお願いいします。魅力的な作品を楽しみにしていますね~~!!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。