アクシデントの時こそ、自分の成長と仲間の距離感を近づける良い機会になります

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

雨に始まり、台風に翻弄され、晴れで「兵庫県いけばな展」を終えることができました。
もうどうなることかと思いましたが、終わってしまえばオールオッケー!過ぎてしまえば全て良い思い出です。

 

人と人の距離感は、共通の思い出の数で決まると思います。

今回のいけばな展でも、いろんな思い出ができましたし、共通の体験や経験をすることができました。
結局、人と人との距離感って、共通の体験をどれだけしたか、一緒にどれだけの時間を過ごしたのか、これだけだと思うのです。

楽しくみんなで盛り上がった体験はモチロンの事ですが、それだけではなく、みんなで一緒に1つのことを成し遂げたり達成した事なども、みんなの心の中に刻まれる思い出という宝物になるのだと思います。

アクシデントの時こそチャンス!

今回のいけばな展では台風のお陰で(お陰か???)、日頃には考えなくていいようなことを考えたり、日頃には起こらないようなことが起こりその事への対処をしなくてはいけませんでした。

今になれば、まあなんとでもなるもんなんですよねーー!なんてお気楽に言うことができるような余裕もあったりして、楽しかったなーなんて言ってられますが、その真っ最中にはそんなわけにはいかないです。
生け替えの時に大雨になったら?とか、いけばな展の関係者の皆さん台風の中を無事に家に帰れるんだろうかとか。。。

ええ、お陰で痩せ。。。ていません!!!(笑)

枝葉の事象ではなく本質の共有が一番大切

何か問題が起こった時に対処対応する中で一番大切なことは、みんなが本質の部分で同じ方向を向いているってことだと私は思っています。
ここで言う同じ方向を向いていると言うのは、同じ目的に向かっているとか、本質の部分を共有していると言うことです。

人間が10人居れば10通りの考え方があるのが当然ですし、10通りの価値観があるのが普通です。
だからこそ、一番本質の部分をしっかりと共有しておくことが何よりも大切なのです。

本質とは言うなれば“どこ”を目指すかと言う事

本質というのは、言うなれば目的地です。どこに向かって行こうとしているのか。何を目指しているのかと言うことです。
いうなれば京都に行こう!とか姫路に行こう!とか北海道に行こう!!って事です。

どこに行こうとしているのかもわかっていないのに、じゃあ行くぞー!!って出かけても、絶対に歩調なんて合わないですよね。
ってかたぶん生き別れちゃいます(笑)

まずは◯月◯日の何時から北海道の札幌の時計台の前で集合して遊ぼう!って言う目的地を決める。
これだけちゃんとしておけばいいんです!!
そうすれば後はみんな同じ方向に向いていけるんです。

手法や方法は何でも良い

北海道まで飛行機で行くのもあり、電車を乗り継いで行くのもあり、車で行くのもいいでしょう、フェリーって手もある。
日本海側を通ってもいいし、太平洋側を通ってもいい。

そうなんです。本質の部分がちゃんと共有できていたら、後はそれぞれの人の価値観や好みで、どうしようといい。
みんながてんでバラバラの乗り物や方法を選んでくれたほうが話題がいっぱいあって話も盛り上がりますよね。

自分と違うからこそ面白いし価値がある

世の中にはイエスマンを自分の周りに起きたがる人が多いです。けれどそこにはなんの価値もないですよね。
物事を多数決とかで決めようとするから、そんなことになっちゃうんです。
自分と同じ思考をしたりする人に魅力なんて感じないです。ってかだったら自分1人で考えれば済むことです。

自分と違う経験をして来ている人がそこにいるから面白いんです。
自分と違う考え方をする人がそこにいるから面白いんです。

そんな事を改めて感じた、今回の兵庫県いけばな展でしたー。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。