私たちが日頃何気なく使っている「十二支」は、もともと植物の生育の状態を表したものだったのをご存じですか

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日は朝から光風流本部いけばな教室にて講習会を開催しています。使う花材も秋真っ盛りで、見ているだけでも心がウキウキしてきます。

さて先日、ある会の例会に出席していて、その中の卓話で干支の事について先輩がお話をされていて、十二支はもともとは植物に関連するものだったそうだと触れられていたので、今日のブログでは、そもそもの十二支について書きたいと思います。

十二支の始まりは動物ではなかった

皆さん十二支はご存じですよね。子、丑、寅、卯、・・・・ってやつです。年賀状にイラストを描いたり、その年の十二支を飾ったりなさっておられる方も多い事と思います。
そんな十二支ですが、そもそもの始まりは12種類の動物ではなかったってご存じでしょうか。実は十二支は、植物の成長過程を十二段階に表現されているものなのです。

ちなみに干支(えと)という言葉もよく使いますが、干支の「干」は木の又の ” Y ” の字になった幹の姿をあらわすものになり、干支や十二支の「支」の文字は、木の枝を手にする姿を現したもので、支店とか支流のように「わかれる」という意味であったり、支持とか支柱のように「ささえる」という意味になります。なので干支という文字自体が、動物に関係する意味ではなく植物に関係する意味の文字が使われているというのも、そんなことに由来しているのかもしれませんね。

十二支と植物の成長過程

それでは十二支が動物のめいしょうではなく植物の成長過程の名称だった時に、どのような12の名称だったのかというと、以下の12になります。
「滋」「紐」「演」「茂」「伸」「巳」「仵」「味」「身」「老」「脱」「核」
ちなみにこの12が何故動物になったのかというと、一般の人たちが覚えやすくするためといわれています。ちなみにこの12それぞれあてはめられた動物は、その音や韻が似ているものだといわれています。

1.子(ネズミ)・・滋(じ)

「滋」とは、植物の種子から新しい生命が誕生する状態を表します。

2.丑(ウシ)・・紐(ちゅう)

「紐」とは、種子から芽が出ようとしている状態を表します。

3.寅(トラ)・・・演(えん)

「演」とは、植物が土から芽をだす状態を表します。

4.卯(ウサギ)・・茂(も)

「茂」とは、植物が成長し少し地面を覆う状態を表します。

5.辰(タツ)・・伸(しん)

「伸」とは、植物がよく育っている状態を表します。

6.巳(ヘビ)・・巳(し)

「巳」とは、植物が成長しきった状態を表します。

7.午(ウマ)・・忤(ご)

「忤」とは、植物の最盛期が過ぎて成長が止まり衰え始める状態を表します。

8.未(ヒツジ)・・味(び)

「味」とは、植物が成熟して実が生りはじめる状態を表します。

9.申(サル)・・身(しん)

「身」とは、実が成熟して大きくなっていく状態を表します。

10.酉(トリ)・・老(ろう)

「老」とは、実が成熟し熟した状態を表します。

11.戌(イヌ)・・脱(だつ)

「脱」とは、実が落ち植物は枯れて土に戻り次の芽を守る状態を表します。

12.亥(イノシシ)・・核(かく)

「核」とは、植物が枯れたり完全な休眠状態に入り、種子に生命力を閉じ込めた状態を表します。

植物の「十二支」は真理を表している

これら12をよくよく読んでみると、物事全ての真理を言い表しているものだと思いませんか。
誕生し、成長し、成熟し、勢いがなくなり、次につないでゆく。植物を例に挙げられていますが、動物も人間も、企業や商店も、そして自分自身の人生も、この十二段階を順番に進み、そして繰り返していると思われませんか。

なのでこの十二支は、頭の隅にとどめておき、自分の人生や仕事などに当てはめてみると、今後の歩みの指針が見えてくるのではないかと思うのです。
昔の人って、ほんと偉いなぁと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。