”苦手” を克服しようとするのではなく ”出来ること” を広げていった方が、自己成長に結びつけやすいです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨日は光風流本部いけばな教室のお稽古日でした。その中でお話をしていて、スマホで文字を打って文章を書くのが苦手なのでLINEで連絡するのが苦手ですという方がおられて、そのときに「苦手を克服しようとするのではなく出来ることを行われたらどうですか」というお話をしたので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。
ハードルは自分で上げていることの方が多い
昨日お話をさせていただいた ”文字を打つのが苦手” だという方は、文字を打たなければならないと自分で思い込んでおられる事がそもそもの原因なのかなあと思うのです。
文字を打つのが苦手ならば、無理して文字を入力しようとする必要はないと思うのです。だってメモにペンで文字や絵を描いて写真で撮影して送ればいいんですから。あるいは喋って声を録音して送ってもいいんですよね。
だってお話させていただいた方は、お稽古のときにノートを書かれているのですから、文字を書くことはできるのです。そして普段スマホで作品の写真を撮影されたりしておられます。そしてLINEで写真を送ったりもされています。という事は、今できる「文字を書く」という事と「スマホで写真を撮る」、「スマホで写真を送る」というスキルを使えば、スマホで文字入力をしなくても相手に連絡をすることができるのです。
そして私とお話をされているという事は「しゃべることもできる」という事ですから、しゃべったことを録音して送ることも可能だという事になります。
つまり、苦手な文字入力をしなくても連絡することは簡単にできるという事であり、文字入力をしないといけないという風に決めつけて自分でハードルを上げているという事に他ならないのです。
人と同じでなくていいのです
みんながLINEを送るときに文字入力をしているから、自分も同じようにしなければならないと思う必要はないのです。
だってLINEは単なる連絡手段でしかないのです。ここで大切なのは、必要な事柄を必要な人に連絡するという事です。絵の方が分かりやすい場合もあります。手書きの文字の方がその人らしさが出ていて、相手に伝わる要素は多いと思います。音声で録音して連絡もらった方がその人ならではですし、わかりやすい場面も多いでしょう。
皆がしているから、同じようにしなければならないという風に自分で決めつけるから、不得意であったり苦手なことに向き合わなければならなくなって、ストレスになったりしんどかったりしてしまうのだと思います。
人と同じでなくていいのです。
得意なことを広げてゆく方が、発展性がある
人はなぜか不得意や苦手を克服しようとしがちです。しかしこれほど労多くして実りの少ないものはないと思うのです。
例えば ”いけばな” でいうと、カキツバタの扱いが上手な方はハナショウブの扱いもうまかったりします。これはカキツバタの扱いとハナショウブの扱い方が近い位置にあるからです。
鉛筆できれいな文字を書く人は筆で書いても奇麗な文字を書かれます。これも近い位置にあるからです。
自転車に乗れる人は、単車もすぐに乗れるようになります。そして単車に乗れる人は自動車のアクセルワークやブレーキの扱いは感覚として理解しやすいので、車幅感覚を理解できれば自動車にも乗れるようになりやすいです。しかし自転車しか乗ったことがない人が自動車に乗ろうとしたらかなりハードルが高くなります。つまり自転車に乗るという事と自動車に乗るという事は、遠い位置関係にあるということなのです。
今自分が出来ることを行い、そして自分の出来ることの隣にあるようなことに手を広げていった方が、ストレスも少ないでしょうし確実に成果に結び付けてゆくことができるのです。
いけばなのお稽古も、日常生活の中でも、お仕事においても同じことが言えると思います。できない事を克服しようとせずに、今自分が出来ることを広めたり深めてゆくようにしてみませんか。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。