この度の勉強会を通じで痛感した、「質は量からしか生み出すことはできない」ということ
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
光風流で学ばれている皆さん限定で開催している展覧会形式の勉強会を、昨日無事に終えることが出来ました。今年もこのように開催しそして盛会裏に終えることができたのは、モデル作品を展示してくださった皆様、そして勉強会にお越しくださった皆様のおかげにほかならず、心よりお礼申し上げます。
展覧会形式の勉強会を開催している第一の目的は「技術の錬磨」です
光風流で学ばれている皆さん限定で開催しているこの勉強会の特徴は、一言でいえば「モデル作品」にあります。そしてそれはモデル作品を展示しているという意味もありますが、実はもっと根本的な意味があり、モデル作品を展示している皆さんの「技術と知識の錬磨」にあります。
つまりモデル作品を展示されている皆さんには、私からそれぞれに展示していただく花材や花器や生け方などを指定させていただき、そのお稽古を通じて自身のレベルアップを図っていただくというのが第一の目的となります。
一見すると、会場にお越しいただきご覧いただくためにモデル作品を展示していると思われる方が多いでしょうが、実はそうではなく、指定された生け方のお稽古を通じて指名された皆さんに技術と知識の錬磨を図っていただき、その結果がモデル作品として光風流で学ばれている皆さんに参考にしていただくレベルのものになっているので、光風流でお稽古されている皆さんに会場にお越しいただき、勉強をしていただいているということなのです。
求められているのは自己成長です
ここまで書くとお分かりいただけると思いますが、この展覧会形式の勉強会においてモデル作品を展示している皆さんに私が求めているのは、きれいなモデル作品ではなく「自己成長の結果としてのモデル作品」です。
したがってそれぞれの方には、指定した生け方をより高いレベルで習得し自己成長のために必要になるお稽古の回数も設定させていただいております。なぜそんなことをするのかというと、技術の習得や錬磨には積み重ねるお稽古が不可欠だからです。
良く使われる表現に「量が質を生む」という言葉がありますが、まさにそういうことに他ならないのです。
量が質を生むのです
この度のモデル作品のお稽古では、何度も何度も愚直にお稽古に取り組まれ、こちらで設定させていただいたお稽古の回数を超えて練習に励まれた方もおられます。そのお姿を拝見していてハッキリ言って涙が出そうなほどうれしかったですし、その方はこの機会を通じてものすごく成長されました。知識も技術も取り組む前と後とではもう段違いの成長をなさっています。
成長に上限はありません。そして成長のために必要なのは圧倒的な量なのです。
試行錯誤をしながら何度も何度も繰り返して行うお稽古、愚直に積み上げていくパワー。そんなことをこの度は改めて目の前で感じさせてもらうことができ、私自身にとってとても大きな刺激を得る機会になりました。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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