「凄いなぁ」なんて思う暇があるのならば、自己の最良や最善を目指したほうが確実に成長してゆくことが出来る

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は、先日、光風流の役員の先生と話していて思った事をブログに書きたいと思います。自分の思った事をこうやってブログに書くと自分なりの整理にもなるので、自分自身の思いや考えを整理するためのブログです。

人の感覚ほどアテにならないものはない

私は人の感覚ほど ”アテ” にならないものはないと思っています。
たとえば光風流本部がある兵庫県加西市から兵庫県神戸市の中心地である三宮までは、車で高速を走れば約1時間の位置になります。そんな神戸までの移動は私は全く苦にならないですし、思い立って今からちょっと行ってこようという感覚の場所になります。しかし日ごろ神戸に行く機会のほとんどない方からすると、神戸は遠いところという感覚で判断されると思います。
あるいは、自分の好きなものに使う10,000円は高く思わないでしょうが、興味の無い事柄に使う10,000円は高く感じると思います。

どうでしょう、同じ距離であっても人によって遠く感じたり近く感じたりする。同じ価格であっても人によって安く感じたり高く感じたりする。
つまり誰かが遠いというから遠いのではないですし、誰かが近いというから近いのではないのです。もっと言うならば、そこには絶対的な物差しなんて存在しておらず、それぞれが持っている主観で判断し、そして決めつけているだけなのです。

凄いなぁ。。からも自己成長は生まれない

遠いとか近いなら、感覚がズレていても特に大きな問題になることはないでしょうが、これがもっと公的なものだったりお仕事に関連するような事柄だったらどうでしょう。
例えばいけばな展を例に挙げてみましょう。日ごろ作品を30の作品を展示するいけばな展を開催している人から見ると、100の作品が並ぶいけばな展は「すごく大きないけばな展だなぁ」と感じられるでしょう。しかし日ごろ200の作品が並ぶ展覧会を開催している人からみると「こじんまりしているなぁ」と感じられると思います。
で、それだけだったら感覚の違いってだけなのですが、多くの方がこういう思考になるのです、30の作品が展示されたいけばな展より100の作品が並ぶいけばな展の方が凄い。100の作品が展示されたいけばな展より200の作品が展示されたいけばな展の方が凄い。と。

けれどこの考え方から、自己成長なんて生まれてこないんです。だってこれ他のものと大きさを比較検討しているだけで、それ以上の意味ってないんですよね。だって自分が30作品のいけばな展を開催しているという事実は変わらないのですから。なんなら人を羨ましがっていたりしている分、思考停止してるだけなのです。

他社との比較ではなく、自己成長に目を向ける事こそが大切

私は、基本的に何かを考えるときに、いかに自分や自分の周りを成長させるかという事を考えたほうが良いと私は思っています。昨日の自分よりも今日の自分はたとえ1mmでも進化成長させるという考え方です。先ほどのいけばな展の例で言うならば、前回開催した時よりも、進化進歩成長することを目標にするという事です。

そのために必要なのは他者との比較ではなく、まず今の自分たちを分析する、そしてこれは改善したほうが良いなと思う事は秒速で対応する、と共に、今の自分たちが背伸びをしたらなんとか手の届く事は取り入れて自己成長の機会とする、今よりも最善、最良を目指すという事が重要だと思っています。

今年もあと10日、毎日1mmずつ成長することができれば、年内だけでも1cmの成長が得られます。そしてその成長を土台にして来年も色々な取り組みに際しての可能性が広がってくるのです。
さあ今年もしっかりと突っ走りたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。