人生を豊かなものにしたいのならば、どんな体験や時間の過ごし方をするかを考えることが大切です

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

昨日は予約の取れない焼き鳥屋さんに行ってきました。
いや~楽しかったなぁ。

焼鳥を焼く「焼き場(名称が正しいかどうかわかりませんが。。)」を三方から囲んだ形にカウンターが設えられている店内は、さながら舞台を囲んでお客さんが座り、美しい所作とそこから生まれてくるお料理を楽しむ劇場の様になっており、焼鳥というよりは素晴らしいエンターテイメントでした。

何を選ぶかはお客様に選択権があります

予約の取れない焼き鳥屋さんなんて言っていると、「焼鳥なんてそんなん近所でエエヤン」って思われる方も多いと思います。
わたしも近所の焼鳥屋さんを否定しているんじゃないんですよ。近所の焼鳥屋さんもいいし、この予約の取れない焼き鳥屋さんもいいという事です。
そこにあるのは、それぞれに違う魅力や価値があるという事です。

たとえばサントリーのウーロン茶のペットボトル500mlを買うのならば、1円でも安いところであったり自宅まで配達してくれるAmazonで購入しても商品は全く変わりません。
しかし食事は、同じ焼鳥であっても、素材や味、店の設えや従業員の方の対応など千差万別であり、商品も価格もまるっきり違ってきます。
そういう中で何を選ぶのかはお客様に決定権があります。

いかに豊かな体験をするかが、人生の豊かさになる

わたしも還暦になり ”あと人生何年” という事を考えるようになってきました。
そういう中で思う様になってきたのは「豊かな人生を送りたい」という事です。ただし勘違いして頂きたくないのは、ここでいう豊かとは「金銭的な豊かさ」ではなく「豊かな体験」という事です。
色んな場所に行きたい。いろんな人に会いたい。いろんなものを食べたい。いろんな知らない世界を見たい。そしてそういう経験を通じて豊かな経験と感性を持つ人間になりたい、という事なのです。

たとえばお寿司には1人前500円のモノもあれば1人前20,000円のモノもあります。飛行機にはエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスなどがあります。
このように世の中にはすべてに低価格なものから高価格なものがあります。そしてその価格の違いは内容の違いにあります。すなわち素材やサービスなどが違うという事です。

素材の違いはお寿司などが一番わかりやすいですね。大間のマグロを使った握りとマグロもどきの魚を使った握りとの違いです。それは明らかに味の違いになってきます。
サービスの違いは、飛行機が分かりやすいですね。
クラスが違うとシートの広さや食事などをはじめとするサービスが違います。なのでそのサービスの違いは、例えばハワイまで行くときにエコノミークラスだと「あ~やっと着いた。。」という感想になりますが、ビジネスクラス以上だと「えっ、もう着いたの。。」になります。

これどちらが良いとか正しいとかって話をしているのではありません。
その両方を知ってこそ、モノの価値を理解することが出来るようになりますし、時と場合によって使い分けることもできるようになるのです。
そしてもちろんこれらは経験値でもあるわけですから、経験が増えるという事は話題が豊富になるという事にもつながるでしょう。

豊かさとは「どんな時間の過ごし方をするか」です

豊かさというと「贅沢」と捉える方があります。しかしそれは大きな間違いだと私は思います。
豊かさとはすなわち、どんな風に自分の限られた時間を過ごすかという事です。

まず絶対に忘れていけないのは、時間は無限であったり無料であったりはしないという事です。だって人は生まれた瞬間から死に向かってまっしぐらに生きているのです。
そんな中で自分の人生という限られた時間をどんなふうに使い、その使った時間からどんな体験を得るかという事を考えなければならないと思います。

たとえば300キロの道のりを車で移動するときに、地道で時速50キロで信号や一旦停止などなく走ると6時間かかります。かたや高速道路で時速100キロで走ると時間は3時間で済みますが、高速料金が5,000円かかります。
これは早く着くとかお金が要るとか要らないという問題ではなく、どんな時間を過ごすかという事なんです。
地道での移動は、自分の人生の時間から6時間を消費し移動するという事であり、高速道路での移動は、同じ6時間で考えた場合に、移動に3時間を費やし残った3時間を友達との会話や観光などにかけることが出来るようになり、そこに5,000円をかける価値があると考えますか?無いと考えますか?という事なのです。

1人前500円のコンビニ弁当を買って帰ってお家で食べる。どこか景色の綺麗なところでコンビニ弁当を食べる。
1流の料亭で1人前20,000円の懐石料理を食べる。コンビニ弁当と会席料理では料理に使われている食材の違いももちろんありますが、そんな違いよりも大きいのは過ごす時間や環境の違いです。
家で食べる。屋外で食べる。掛け軸やお花、家具、食器まで一流のもので設えられた空間で、一流の接客をしてもらいながら食べる。その体験から得られる学びにその価格の価値があると考えますか?無いと考えますか?という事です。

折角の人生を、楽しく悔いのないものに出来るか出来ないかは自分次第です

人生は1度しかありません。(生まれ変わりがあるとか言われますが、仮に生まれ変わっても前世の記憶は消えちゃうので、基本1度と考えたほうがいいですよね。)
そんな人生を豊かな経験で彩っていくか、あれも出来なかったこれも出来なかったなんて悔やみながらにするかは自分次第だと思います。

自分の人生は自分のモノです。満足できる人生にするか不平不満にあふれた人生にするかは、人のせいではなく自分次第なんです。
そして人間だれしも出来ることとできないことがありますが、頑張れば手の届くことも必ずあるのです。

たとえばお金が足りないのなら毎朝のコンビニコーヒーをやめて、家でインスタントコーヒーを水筒に入れていけばいいんです。そうすれば1日100円×1年間で、出勤日が250日とすると25000円くらいは貯まるという事です。
会社が休めないとか時間が無いっていうのは、自分で時間を作っていないだけです。だって急に病気で入院しないといけなくなったら入院しますよね。つまり時間は出来るという事です。

折角の人生、楽しく悔いのないものにしないともったいないですよね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。