成人日本人が勉強をしなくなった今、インプットという自己投資を毎日少しずつでも行なえば確実に抜きん出る事が出来ます

こんにちは、内藤正風です。

昨日は小正月でしたね。注連縄や門松を外してとんど焼を行ない、お正月の一連の行事もこれで無事に終える事が出来ました。
とはいえ地域によっては松の内の期間がもっと短いところもありますし、1月4日からお仕事の方もあるように世は日常に戻っていますので、お正月が終わってしまった。。。という感じではないですね。

日本人が勤勉というのは過去の事で、今では日本人は勉強しない民族に成り下がっています

日本人は世界の中でも稀にみる勉強をしない民族です。
読書世論調査の2020年度版のデータによると、読書をする人は2人に1人、1か月に読む本の冊数の平均は0.55冊(これは読まない人も含めた数字です)、本を読む人が1カ月に読む本の冊数の平均は約2冊となっています。
2人に1人は本すらも読まない。本を読む人も1カ月に平均2冊という事は、1カ月に数十冊を読む人がある反対に1カ月に1冊も読まない人が多数あるという事。
学校に行っている時にはあんなに毎日勉強している(させられている?)のに、社会に出たとたんにこの体たらくです。
言い方を変えると、高校や大学生の時が学習という事についてはピークで、それ以降は本すらも読まずに劣化の一途をたどっている人が多いという事になります。
こんな状態ですから世界的に見ても日本人の読書量はかなり低い水準です。興味のある方は一度ググって調べてみてください。

読書量なんてそんなもの我々の生活とは関係ないやんって言われる方もあるでしょうが、実は大きな大きな関係があるのです。と言いますのも、統計によると年収1,000万円以上の方は平均所得者の3倍以上沢山の本を読んでいるというデータもあり、確かに読書だけが収入の多い少ないに直結するものではありませんが、少なくとも読書という視点で自己への投資をしている人としていない人とでは、これだけの違いが見えてくるという事は事実なのです。

圧倒的なインプットこそが自己投資になる

2~3年前から政府が投資を推奨するようになりましたね。つみたてNISAとかiDeCoとか目にしたり耳にしたりされていると思いますし、実際になさっておられる方も多い事と思います。しかし私は人にとって一番大切な投資は「自分に対する投資」だと思っています。
ちなみに「投資」と聞くと先に書いたようにお金とか金融商品の事のように思われがちですし、勝つか負けるか、得するか損をするか2つに1つみたいに思われている方も多いですが、それは投機であって投資ではないと私は思っています。つまり投資とは、短期で見ると良い局面もダメな局面もあるけれども、長い目で見ると全てが自分のためになり役に立つようになるモノの事を言うと思っています。

ま、私は金融商品とかのプロではないのでその切り口では偉そうなことは言えないですが、少なくともいけばなという作品を生み出すことを行なっている者としてインプットの重要性は痛感しています。そしてこのインプットこそが「自分への投資」に他ならないと思っています。
本を読む。映画を見る。舞台を見る。美術館や博物館に行く。伝統文化に触れる。美しい景色を見る。美味しい食事をいただく。一流の設えに触れ体験する。挙げればきりがないです。が、ここで注意しなければならないのは、圧倒的な分量をインプットしなければアウトプットとして生きてこないという事です。
そして実際に体験した中に来れは良かったなぁ~!というモノもあれば、ちょっと残念だなぁ。。というモノもあり、個々で言うと良いものもあればもう1つのものもありますが、最終的には全てがアウトプットとして生きてくれば自分への投資としては成功したという事が出来るのではないかと思っています。

自己投資も金融投資も、投資は今すぐ結果が出るものではなく10年後20年後に成果が出てくるものだと思います。そして日本人が勉強をしなくなった今だからこそ、チョットしたアクションを起こすだけで自己投資は他の人と大きな差を生み出すことができやすいと思います。
1冊の本、1本の映画、まずいま出来る事から始めてみませんか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。