枠組みの意味や価値は相手によって変わるので、理解されたり伝わる枠組みを選択する事が大切です

こんばんは、内藤正風です。

今日は午前中はゆったりとした時間を過ごしていましたが、午後からはしないといけない事を順番にこなしています。

枠組みは「帰属意識」や「アイデンティティ」や「誇り」として大切な存在です

今日、LINEで作っているグループでやり取りをしていて、「枠組みって、意味を持つ時と持たないときがあるよな~」って思う事がありました。
何でそういう事を感じたのかと言うと、それは「支部」です。

いけばなの流派には「支部」という枠組みがあります。それぞれの地域に支部があり、その支部の元、会員の皆さんは活動をされています。
そんな支部という枠組みは、同じ流派の中では自分の帰属意識の1つとなったり、アイデンティティとなったり、誇りになったりします。

枠組みの意味や価値は、その時々によって変わってくる

しかしその流派という枠組みから一歩外に出ると、この支部という枠組みは何の意味も持たなくなります。
といっても伝わりにくいでしょうから例を挙げたいと思いますが、分かりやすいのは学校になります。

○○高校に通っている生徒さんがおられたとして、「◇年◇組です!!」って言われても、いま在校している生徒さん以外の人にとっては「ふぅぅぅん、なんかよく分からないけど、とりあえず○○高校の生徒なんでしょ」って感じですよね。
しかし在校生にとっては、「うわ!△△ちゃんがいるクラスですね!!」とか「▲▲先生のクラス~」みたいになります。

なので在校生にとっては◇年◇組という事に凄く意味や価値がありますが、それ以外の特に外部の人間からしたら、そんなこと言われても分からへんやん。。っていう状態で、意味や価値どころか何のことやらよく分からなくてポカ~ンってなっちゃいかねないんですよね。

枠組みはその時によって使い分ける必要がある

なので枠組みってその時によって使い分けないと、役に立たなくなっちゃうんですね。

「光風流の○○です。」って言っても、いけばなをご存じだったり興味がある方でなければ、光風流なんて言っても伝わらないですよね。そんなときには「いけばなをしている○○です」といったほうが伝わりやすいでしょう。
相手が仮にいけばなをお稽古されている方であっても、光風流以外の方に「◇◇支部」です。なんていってもほとんどの場合伝わらないですよね。唯一伝わる可能性があるのは光風流◇◇支部に知り合いや友達が居られる場合だけです。

自分にとってどんなに価値がある事であっても、相手の方に理解をしてもらう事が出来なければそれは価値が無いってことになります。
まさに豚に真珠ですね。
なので相手の方に合わせて枠組みは使い分けなければいけないでしょうし、その時にどの枠組みを選べばよいのかは、相手の方に理解されたり伝わる枠組みを選択する事が大切だという事です。

私もついつい「光風流の内藤です」と口走りそうになりますが、その時に合わせるという事を忘れないようにしたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。