コロナ禍のいけばな展に光風流の仲間としてうかがう時には、するべき事、出来る事、喜ばれる事は何だろうかという事をよく考え行動することが大切になります

こんばんは、内藤正風です。

月曜日に、今週末にいけばな展を開催する光風流西脇支部の役員の先生と話をしていて、これまで普通とされていたり常識とされていたことが逆に迷惑になることってあるんだよなぁって思う事があったので、今日はその事について書きたいと思います。

花展のお祝いには、午前中に伺うのが良いと言われているけれど

他の流派ではどうか分かりませんが、光風流では古来より「光風流の仲間がいけばな展を開催されてお祝いに伺うのは、午前中が良い」と言われています。
これには2つの理由があると私は理解しています。
1つ目の理由は、一般的にお祝いに伺うのは午前中が良いとされている事。そしてもう1つの理由は、関係者は一般の来場者の邪魔にならないように早くに伺い早くに退散しておきましょうという事です。

古来よりお祝い事は午前中が良いといわれています。このことは聞いて知っていますがその根拠って私はよくわからないです。
しかし私なりに考えたときに、1日を真ん中であるお昼で分けたときに午前中までは日が昇ってゆく時間となるので、運気も上向く時間であるし陽の気に満ち溢れている時間帯になるので、午前中が良いと考えられてきているのかなぁ。。と解釈しています。しかし六曜を当てはめて考えると、「先負」は午前中は ”凶” と考えられていますし、「仏滅」や「赤口」は終日お祝い事は良くないと言われています。なんなら「友引」も朝方や夜半は ”吉” で、昼間は ”凶” とされています。
なので伺う先の方が気にする人の場合には気にしたほうが良いでしょうし、先様が気にしない方なら殊更に気にしなくてもいいのかなと思います。
ちなみに私は、午前中にお越しになられてお祝いを1万円包んでお越しくださるのなら、午後から2万円包んでお越しくださったら嬉しいですよ。(大笑)

そして2つ目の理由では、いけばな展を開催するという事は、出瓶者や役員などのお友達や会社の同僚やご親戚などに会場にお越しいただきたいという事で開催しているのです。
なので出瓶者や役員の皆様が、それぞれの関係でお越しくださったお友達や同僚や親戚とゆっくりと時間を過ごしたり色々なお話をしていただく事こそがその本意となります。なのでそういう機会に光風流の各地にある支部で役員をされているような皆さんがお祝いに伺うのは素晴らしい事ですが、必要以上に時間や手間を取ることの無いようにしようという気遣いから、初日の朝一番に伺うのが良いと光風流では古来より言われているのです。

コロナ禍に、光風流の皆さんで大賑わいは避けないといけません

古来よりの言い伝えや伝承が悪いという事ではなく、このコロナ禍において人が密集するようなことは避けないといけないご時世に、いけばな展のお祝いに行くからと言って朝一番とかに皆がこれまでの様にうかがって大賑わいなんてシャレになりません。
なのでこれってお祝いに伺うほうが考えないといけない事でしょうし、気を配るべきことではないかと思います。

まず第1に、朝一番に伺うのではなくいけばな展の開催時間中に分散してお祝いに伺う様に、ある程度は支部間で事前に調整をしておくのが良いかと思います。そうすれば一時に沢山の人が集中してしまう事をある程度は避ける事が出来るでしょうから。
そして第2に、支部内のお友達や仲間を誘い合わせて頂くのはいい事なんですが、その事によって1つのグループが大人数にならないように注意をすることも必要ではないかと思います。「うちの支部は20人でみんな一緒に伺うから。。。」みたいなことになるとコロナの感染防止対策的には最悪の状況が生まれてしまいます。
なので伺われるときには2人とか3人とかの少人数で行っていただき、プラスある程度時間をずらすようにして差し上げると、役員や会場で当番をしておられる皆さんも助かるようになると思います。

こんなこと書いていたら、また業務連絡Blogになっちゃいました。

コロナ禍において、するべき事、出来る事、喜ばれる事は何だろうかという事をよく考える

これまでのいけばな展では、来場者が沢山おられるのが良しとされていました。しかし一昨年からのコロナ禍という環境において、人がたくさん密集して集まるという事は避けなければなりません。
なのでこれまでと同じ行動をしたのでは、単なる迷惑になってしまう事もあり得るのです。相手のために良かれと思ってしていることが、迷惑になってしまうってことですね。

光風流の仲間を応援したい、サポートしたい、喜んでもらいたいという気持ちはとても素晴らしいですしとても大切なことです。
しかしこのコロナ禍において、するべき事、出来る事、喜ばれる事は何だろうかという事をよく考えたうえで行動することが求められる時代になっていると思います。

これまでは○○だったから。。ではなく、今の状況に合わせた思考や行動が大切ですね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。