新しい月になりましたので、光風流カレンダーの9月の作品を紹介します

こんにちは、内藤正風です。

いよいよ9月になりました。「いけばな」の世界では9月から秋のいけばな展のシーズンに入ります。
これから10月、11月までは各地でいけばな展が開催されますので、ぜひ遊びにお越しくださいね。

いけばな展のスケジュールは私のブログや、私のサイトでご案内させていただいていますので、そちらをご参照ください。

9月の光風流カレンダーの作品

ってことで新しい月になりましたので、今月の光風流カレンダーの作品を紹介させて頂きます。

 

◇作者
藤本 和甫

◇花材
ヒガンバナ

◇花台
塗り敷板

この作品を生けた藤本和甫さんから、作品についての一言

お彼岸が近づくと昨日まで何もなかったあぜ道に、突然真っ赤な花を咲かせるヒガンバナ。
私はそれを見つけたときの 、”ハッ!” とした気持ちを皆さんに伝えたいと思いました。

月の美しい9月、燃え上がるような花びら、クルリと反り返った雄しべ、その美しさを際立たせるために、思いっきり単純化して生けました。

黒い敷板に照明を当てて月に見立て、月明かりに照らし出された繊細な花びらのヒガンバナを置き花にして掛け軸風に仕上げました。

野に咲く花の不思議と美しさを感じて頂ければと思います。

カレンダーの作品を生け込み中の、藤本和甫さん

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。