私たち華道家や自営業者に定年はありません。しかしだからこそ世代交代をしっかりと意識し行わないとエライことになっちゃいます
目次
こんばんは。内藤正風です。
今日は朝から講習会を開催していました。
3月という事で、講習の年度は4月から3月までの1年間を年度として開催していますので、今日の講習会で一応の節目となります。
って言っても、4月からそのまま引き続いてスタートしますので、何が変わるってことではないんですけれどね。(笑)
そんななか講習会を開催しながら、年度が引き継がれるのと同じように人の世代交代もあるし大切だよな~って思ったので今日はそんなことについて書きたいと思います。
自営業者や経営者には定年がないと思っているとエライことになる
私たち華道家や自営業者や経営者って定年ってないんですよね。これって”生涯現役”とかって言葉もあるように良い事のようによく言われますが、私は逆にすごく危険なことだと思っているのです。
だって引き際を見誤っちゃう可能性があるんですから。。。。。
元気で長生きできるようになって、人生100年といわれる時代になりそのこと自体は良いことだと思います。
しかしいつまでも自分が元気でいられるなんて勘違いをすると、えらいことになると思うんです。
ええ、よく言われる”老害”ってやつです。
時代はどんどん移り変わるし、そのスピードはどんどん速くなっている
時代はどんどん移り変わっています。
だって10年前にはスマホなんて無かった。そんな10年前に通販って言ったら”テレビショッピング”とか”カタログショッピング”ってイメージくらいしかなかったのに、今やホボほぼ全てのものがスマホがあれば買い物出来ちゃいます。
お年寄りも重い水とかお酒とかなんかは、スマホで注文している人も多いと聞きます。だって宅配で玄関の中まで運んできてもらえて値段はその辺で買うのと変わらないか、時には安いんですから。
今いけばな教室で、クレカ払いやQRコード決済ってほとんど行なわれていないのが実情だと思いますが、あと3年もしないうちに生徒さんから「クレカで!」とか「PayPayで!」とかって言われるようになるんだろうなって思います。
だって生徒さん方からすると同じお金を支払うならば現金払いではなく、クレカやQRコード決済にしてマイルやポイント貯めたりキャッシュバックが受けられたほうが得だもん。
今ここまで書いたことを読んで「は??なんですかそれは??」って思った人は、かなりヤバいです。。
ええ、悪いほうにヤバいです!!!
そして、「そんな難しいこと言われても分かれへん。。そんなこと出来なくても私困らないから大丈夫!!」って1mmでも思った人、ハッキリ言います、あなた立派な”老害”です!!!
人は必ず時代遅れになってしまう
一番最初に書いたように、私たちには定年はありません。いつまででもお仕事をすることができます。生涯現役で人生を謳歌することができます。
しかしここで忘れてはいけないことがあります。それは「人は必ず時代遅れになってしまう」という事です。
世の中はどんどん進歩進化してゆきます。退化することはありません。そしてそのスピードは、年々早くなってゆきます。
そんな世の中の流れを中心になって作っているのは20代~50代くらいの世代なんです。ってか最初にそんな新しいことをやり始めたり、面白そう~って食いつき始めるのは10代20代、最大30代なんです。
世の中の流れを作っているのは70代80代じゃないんです。
だから人は必ず時代遅れになってしまうのです。
時代遅れになるという事は世の中から必要とされなくなってしまうという事ですから、それはすなわち”滅びる”という事でもあるのです。
滅びたくないならば
滅びたくないならば、唯一出来る事があります。それは「世代交代」。
定年がないからと言って、いつまでもいつまでも自分が現役で入れるなんて思わない事です。だってそんなことをしたら滅びるって歴史が証明しているんですから。
例えば秦の始皇帝は、絶対に不可能と言われた中華の統一という偉業を成し遂げました。それほどの偉業を成し遂げた人でも代を次に譲らず、それだけではなく永遠の命なんぞ求めたもんだから、始皇帝が亡くなってすぐに秦は滅びてしまったのです。
挙げればきりはないですが、こんな例は日本だけではなく世界中にいっぱいあります。
いつまでも自分は元気で生きているなんて思わない事
栄枯盛衰は世の習いです。いつまでも自分は元気で生きているなんて思わない事です。だって人は必ず死ぬんですから。そしてその死の前にはもれなく”老い”があるのです。
”老害”をまき散らす前に世代を交代するからこそ、その事業や人生をかけて行なってきたことが未来に生き残ることができる可能性の扉が開かれるのです。
生き残ることができるかどうかは次の世代の問題です。しかし世代交代を正しく行うことが出来なければ、可能性の扉すら開かれることなく終わっちゃうんです。。。。。
アーメン。。
世代交代はリレーのバトントスと同じ
世代交代ってリーレーのバトンパスとよく似ているとわたしは思っています。だってリレーのバトンを渡すエリアでの一連の流れがまさしく世代交代と同じなんです。
これまでコースを1人で走っていた当代が、第4コーナーを曲がったあとにバトンパスのエリアに入って後継者と一緒に走り始めます。
しかし最初は後継者のほうがスピードが遅くて当代に追いつけないのですが、当代と同じスピードで走れるようになった時のバトンが後継者に渡され、後継者は一目散に走り始めます。
そしてバトンを渡したものは、徐々にスピードを落として最後にはコースから外れてゆくのです。
定年はないが世代交代はある
私も愚息を後継者として指名し副家元として修行をさせているという事は、すでにバトントスのレーンを走っているってことです。その意味で言うならば世代交代の真っただ中にいる1人です。
定年はないが世代交代はある、まさに自分への戒めとして今日のブログは書きました。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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