造花は「陰の気」を引き寄せ、生(なま)の植物は「陽の気」を引き寄せたり生み出したりするってご存知ですか
こんばんは。
今日は車の中で変な座り方をしていたのか、それともどこかで捻ったのか判んないですが、腰を痛めちゃったようです。
明日もお出掛けなので、今夜はゆっくりとお風呂に入って腰を温めて、湿布をして寝たいと思っている、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
お昼に関帝廟にお詣りした時には全然なんともなかったのに・・・・・(笑)
これからクリスマス、そしてお正月とイベント盛りだくさんですね。
先日も「クリスマスとかお正月は造花を飾ろうと思うのですがどうでしょうか?」ってお問合せを頂きました。
そうですよね。生のお花だと水替えをしたりしないといけないので、造花だと手間が掛からなくてイイと思われるのは解ります。
しかし基本的に、お家やお店や事務所などに飾るのは「生のお花」の方が良いのをご存じですか。
生のお花は「陽の気」を生み出してくれる。
植物は皆さん学校で習われたように、二酸化炭素を吸って酸素を出してくれます。
これって実はとても重要な事で、その空間を「陽の気」で満たしてくれているのです。
「陽の気」とはどういう事かというと、
この地球上には「陰」と「陽」という二つの存在があります。
これは言うならばコインの「表」と「裏」のように、どちらもが存在する事でこの世が成り立っているというものです。
で、ザックリと言うならば、「陰の気」は人間から元気を奪っちゃいます。
反対に「陽の気」は人間を元気にしてくれます。
ちなみにこの「気」と言うのは、風と同じで常に動いたり流れたりしています。
どんな風に「気」が流れているかと言うと、お家やお店や事務所ならば玄関から「気」は入ってきます。
玄関っていうのは「人」が出入りするだけではなく、「気」の入り口でもあります。
なので基本的に玄関には「生のお花」を飾るのが良いと古来よりされています。
生のお花が玄関にある事で「陽の気」を引き寄せてくれる。そして「陰の気」が入ってきたら、お花が「陽の気」に替えてくれる。そういう働きをしてくれます。
ちなみに造花は「陰の気」を引き寄せる存在です。
造花は飾った時が一番きれいで、その後はホコリがついたり汚れたりしていっちゃいますよね。
すなわち「陰の気」を引き寄せているって事なんです。
これはどういう事かと言うと、生のお花ならば生きています(活物)ので「陰の気」を「陽の気」に替える働きをしてくれるのですが、造花は作り物、すなわち死物ですのでこの働きをする事が出来ません。
なので造花を飾るとその周辺には「陰の気」が集まってきてしまうと言われています。
お家の玄関に造花を飾ると、玄関に「陰の気」が集まり満たされて、その「陰の気」がお家の中に流れ込んでくるって事なんです。考えただけでゾッとしますね。
なので玄関には、生のお花を飾るのが絶対にいいのです。
もし生のお花を飾る事がどうしても出来ないって方は、鉢植えでもいいです。
観葉植物とかでしたら世話のしやすいものも多いです。
あるいは今の季節でしたら、クリスマスに向けてポインセチアの鉢植えなんかもイイですよね。
造花を飾る場所はどこがいいのか。
ちなみに造花を飾っちゃ絶対にダメ!!って言っているんじゃないですよ。
玄関は「気」の入り口になるから避けた方が良いですよーーって事です。
では造花を楽しんでおられる方は、どういう場所が造花を飾るのにふさわしい場所かと言うと、この「気」の出口に近いところが良いかと思います。
「気」と言うのは玄関から入ってきて、どこかに抜けてゆきます。
これはそのお家やお店や事務所などによって違ってきます。
大雑把に言うと、お家ならば玄関を開けて、お家にある窓を全部開け放った時に主に風が抜けてゆく道が有ると思います。
この一番風が良く抜ける窓(勝手口なども含みます)が「気の出口」であると考えられます。
(これちなみにザックリとなので、必ずしもそうではない場合もあります。もし正しい「気の出口」が知りたければ、専門の人に見てもらうとか専門書で調べるとかしてくださいね。)
で、この「気の出口」に近い所に造花を飾っていただければ、お家やお店や事務所で「陰の気」の影響を受けにくくなると思います。
ただ私のお奨めは、やっぱり生のお花を飾るのをお勧めするのは言うまでもありません。
一輪でいいです。
沢山の本数を生けようと思わなくていです。
綺麗に生けようとする必要もありません。
お家にあるコップでも空き瓶でもお水がたまれば何でもokです。
ぜひ生のお花の「陽の気」に溢れた空間で、生活をしたりお仕事をしたりしてくださいね。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。