暖房しているお部屋でお花や鉢植えを長く楽しむ方法(その3) お水は気にしていますか?
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日は朝からいいお天気ですね。太陽が照って風がないので、少しなら上着を着ずに屋外に出ても、「うわぁ〜寒い〜。。」ってならずに済んでいます。
植物にとって不可欠な「お水」も、お花を長持ちさせるのに重要なポイントです
1月16日と1月18日に、暖房しているお部屋でお花を長く楽しむコツについて書かせて頂きました。
まだ読まれていない方はこちらからご覧ください⇓⇓⇓
暖房しているお部屋でお花や鉢植えを長く楽しむ方法(その1) 暖房の吹き出し口には注意が必要です
暖房しているお部屋でお花や鉢植えを長く楽しむ方法(その2) 湿度も実は重要なのです
という事で、今日は暖房しているお部屋で、お花を長く楽しむ3つ目のポイントについてご紹介させて頂きます。そのポイントとは「水」です。
植物にとって「水」は欠かせないものですよね。特に切り花にとってはとても重要です。まず第一に、植物は水が無ければ生きて行く事が出来ません。(もちろん空気や光もですが・・・)しかし水ならば何でもよいと言う事ではなく、綺麗なお水でなければ植物は長持ちしないのです。
皆さんはお花を生けられて、お水を入れ、分量が減ったら足されますよね。たまに、お花を生けて最初に水一杯入れて、その後ほったらかしって方もおられますが。。。
このお水を足される時に、お水の汚れ具合は確認されているでしょうか?
お水は器に入れた瞬間から劣化が始まり傷んでゆきます。
川のように流れているお水は傷みにくいですが、器の中に入れられている水は、時間が経つほど傷む度合いが大きくなります。
これは寒い時期でも同じで、お水は傷みます。特に暖房の効いているお部屋では傷むスピードも速いです。
汚れたお水ではお花は元気が出ないですし、長持ちさせてあげる事が出来ません。なぜ綺麗なお水でないとお花が長持ちできないかと言うと、お水が傷んで発生するバクテリアがお花には良くないからなのです。
見た目は綺麗なお水に見えていても、時間が経てば経つほど水中のバクテリアが多くなります。そしてこのバクテリアは、お花の根元の切り口などに付着して水の吸い上げを悪くさせてしまったり、植物の切り口から茎の中に入って植物自体を弱らせてしまったりします。
なのでお花のお水は、減ったら足すだけではなく、時々交換をしてあげるとお花が長持ちする様になるのです。
お水の触れていたところのバクテリアも綺麗にしてあげると完璧です。
ふ~ん、わかったわかった!!って思われている貴方、ちょっと待って下さい。
お水にバクテリアが繁殖していると言う事は、このお水が入っていた器にもバクテリアが付いているわけですよね。なのでお水を交換する時には、器も洗って綺麗にしてあげると良いです。
そしてもう一つ。水の中に浸かっていたお花の足元にも当然バクテリアがついていますよね。なので足元の水につかっていた部分を軽く洗い流してから、根元を1センチほど切って切り口を更新してあげてから、生けなおして下さい。
もうこれで、完璧です!!
ポイントは3つ!
①水をこまめに替える。②器も洗ってあげる。③お花の根元の切り口を更新する。
たったこれだけで、お花の日持ちはビックリするくらい格段によくなりますよ。是非実践してみて下さい。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。