世の中で起こっているミスや失敗は、その大半がシステムで防ぐことができる

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

いよいよゴールデンウイークも終盤になりましたね。皆さん連休を満喫されておられますでしょうか。私はというと土日祝日に関係のない生活が日常ですので、今日も朝から普通に仕事をしております。
さてそのような中、昨日開催した役員会において今月発行の流誌「光風たより」で印刷ミスが見つかり、その対応について気になるところがあったので、私なりに指示をさせていただきましたので忘備録もかねて今日のブログで取り上げたいと思います。

責任追及ほど無意味なものはない

世の中では何か問題が起こった場合に、だれが悪いのかを追求しようとします。これ私から見ると、ハッキリ言って無意味極まりない行動だと思うのです。だって誰が悪いかを明確にして、その結果どうなるでしょうか。

悪い人がはっきりするということは、その件について責任の無い人がはっきりするということによって大半の人が自己保身を図っているだけでしかないということですし、加えて悪い人を明確にしてその人に責任を押し付けているだけで、なぜそういう問題が起こったのか、どうすればその問題が二度と起こらないように出来るかという根本は、全く改善されていないからです。
なので私は「何かが起こった時に責任追及をすることほど無意味なことはない」と思っているのです。

ほとんどの問題はシステムで解決できる

それでは問題ということについて考えてみたいと思います。この世の中で起こっている問題には大きく分けると二通りがあります。それはヒューマンエラーとシステムエラーです。そしてこの二つの中で世の中で起こっている問題の大半は、システムエラーであってヒューマンエラーではないと私は思っています。

例えばヒューマンエラーというと、時間短縮のために作業工程を一つ飛ばして事故につながったというものなどはヒューマンエラーだと考えられています。しかしこれは私から言わせれば、システムエラーだと思うのです。だって作業工程を一つ飛ばしたら次に進むことができないシステムを構築しておけば、その事故は起こらなかったのですから。

つまり人がミスや事故を起こす余地すらシステムによって無くしてしまえばよいし、それこそがシステムの役割だと私は考えます。

正しく対処対応するには、原因究明が第一歩です

では同じ問題が二度と起こらないようにするためには、どうすればよいのかというと、まず最初にするべきは「原因究明」です。最初にも言いましたが犯人探しや誰が悪いかを探すのではありません。なぜその問題が起こったのか「原因」を明確にするということです。
そしてこの原因が明確にさえなれば、その事が起こらないようにするためにはどんなシステムが有効か、そして同じ問題が起こりそうになった時に、その部分から先に進まないようにストップがかかるようにしておけばよいのだと思います。

ということでここから先は、関係役員各位への業務連絡です。
①誰の責任かとか誰が悪いとかは一切取り上げないでください。
②なぜ今回のミスが生まれてしまったのか、その経緯をひとつづつ確認し、原因を明確にしてください。
③原因となったその事柄と同じことが今後二度と起こらないようにするために必要なシステムと、もし同じ状況になった場合にはそこから先には進むことができなくなるシステムの検討をお願いします。

どうぞよろしくお願いいたします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。