印刷物の校正とは単に誤字脱字を指摘する作業ではありません。書き手の意図が正確に読み手に届き伝わるようお手伝いする作業なのです。

こんにちは。昨日から雨続きです。

台風だから仕方ないのですが、今日入れていた予定がキャンセルになったので朝はゆっくりと寝て、目覚めてから事務所でゴソゴソしています。
台風のお蔭で、こんなゆっくりと時間を過ごす事が出来ていると思えば、有りがたい事だと思います。
ついでなので今日は早く仕事を終わらせて、明るいうちにお風呂に入って、夕刻からDVDを見ながら晩酌でもしようかなぁーと企んでいます。

光風流の流誌(機関誌)の校正をしています

さてそんな今日、事務所でゴソゴソしている作業の中に、光風流の流誌(機関誌)の校正があります。

 

校正というのは印刷にかける前の原稿チェックの事で、誤字脱字をはじめ文章の表現がうまく伝わるように出来ているかなどを最終的にチェックする行程の事を言います。

この校正を行うにあたって、私はいつも一点だけを特に意識しています。
それは「読んでくださる方に、原稿を書いた方の意図が伝わるようになっているかどうか?」です。

私の言葉足らずは仕方がない。。。ひらきなおっていてスミマセン

私は文章を書くのは苦手です。
毎日Blogを書いているので、文字を書く行為自体は不得意ではありません。
しかし自分の意図している事を相手にしっかりと伝えると言うのは、本当に苦手です。
まあこれは文字だけではなく喋ると言うことにおいても、自分の意図が伝わらないことが多くて四苦八苦する事が多いです(笑)

私自身の言葉が伝わらないのは仕方ないと思っています。
しょせん私にはこの程度の能力しかないんだと自分で諦めていますし、その事で私の事を嫌いになられるなら、それはそれで仕方ないと思っていますので(笑)(笑)
人に好かれるために自分を殊更に飾ったり媚びたりしても、自分自身が何よりもしんどいだけですし、そんな事に注力してもスグにばれちゃうだけですからねー。

まあ私はそれでいいんですが、流誌に原稿を寄せてくださっている皆さんには、そんな風にならない様にさせて頂きたいと思っています。

意識せずに文章を書くと、自分だけが解る言葉を並べてしまう「自分目線」になってしまう

大体原稿とかを書いた時には、自分自身の目線で書いているので、言葉足らずな場合が結構多かったりするのです。
その一例として、文中に地名とかが入る場合に、「神戸」とかだと日本人だけではなく世界的にも通用する地名かもしれないですが、光風流本部のある「加西市」なんてその所在する兵庫県民ですらご存知ない方も有ります。
それが町名とかになったら、まるっきりどこの地名かすら分からなくなっちゃいますよね。
「元町」って聞くと、関西では神戸の元町を連想される人が多いでしょうし、関東では横浜の元町を連想される方が多いでしょう。もちろん日本には他にも元町と言う地名のある地域は沢山ありますから、それぞれに思われる元町が違ってきちゃいます。
こういう風な自分ではついうっかり気づかずにいていないような点など含めて、文章を読みながら加筆などさせて頂いています。

誤字脱字は無い方が良いけれど、大した問題ではない

誤字脱字は大した問題ではないと思っています。だって読み手側が「あっ間違えている!!」って解るのですから誤字脱字なんですよね。
もちろん誤字脱字が無い方が読みやすいのは間違いありません。しかし誰も間違えようと思って間違えているのではないのですから、そんな事にいちいち目くじらを立てなくても間違えていると思ったら修正して読んだら済む事です。

しかし、意味が別の意味になってしまったり、全く理解が出来なくなってしまうのは良くないですよね。

書き手の意図が読み手にちゃんと伝わるようにするお手伝いをする事、それが私が思う校正の役割なのです。
って事で、これから校正して、あす印刷に回しまーーす。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。