魅力的ないけばな作品を作りたければ、イメージをしっかりと持ち、「絞・捨・誇」を行なう事が大切です
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ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日のブログは、昨日の光風流本部いけばな教室でお稽古にお越しになられている方にお話しさせていただいた、「イメージをしっかりと持つことの大切さ」という事についてブログを書きたいと思います。
“イメージ“ とはすなわち「目的地」です
いけばな作品を作るときに一番大切なのは、“イメージ“ です。つまりどんな作品を作ろうとしているのかという事です。
例えば赤い作品を作りたいと思っているのならば、赤い色の花材を中心に使うようになります。すなわちイメージによって準備する花材がおのずと決まってくるという事です。
なので自分がどんな作品を作ろうとしているのかという事が明確であればあるほど、作品作りがしやすくなるという事なのです。
すなわち言い方を変えると、イメージとは目的地という事なのです。
神戸にお買い物に行きたいのか、淡路に海水浴に行きたいのか、但馬にハイキングに行きたいのかをハッキリとするという事です。
海水浴に行くのならば水着が必須です。ハイキングに行くのならばそれ用の靴などが不可欠です。しかし何がしたいのかどこに行きたいのか決まっていないのに、とにかく玄関を出て車に乗って走り始めたら、それはウロウロと走り回って迷走するしかなくなってしまいますよね。
つまりいけばなの作品を作るときにイメージ(目的地)が明確でなければ、作品作りが迷走してしまうし良い作品を作り上げる事は絶対に不可能だという事なのです。
「型」はイメージを具現化するための道具です
いけばなと聞くと多くの方が「基本」とか「型」を連想されると思います。確かに光風流でも、まず最初に「型」を学んでいただきますが、これは型に縛りつけるために学んでいただいているのではなく、自分のイメージを具現化するために必要なスキル(能力)として不可欠になるので学んでいただいているのです。
なので1つでも沢山の「型」を学び知っているという事は、自分のイメージを形にするときに役立つ手法を沢山持っているという事になりますので、豊かな表現をすることが可能になるという事なのです。
伝わりやすいイメージを作るには「絞・捨・誇」が必要です
そしてもう1つ、イメージを形にするために大切なことがあります。それは「絞・捨・誇」です。
まず「絞(しぼる)」とは、自分の持つイメージを ”絞り込む” という事です。
イメージというのはえてして漠然としている場合が多いので、自分のイメージをデッサンして目に見えるようにしハッキリとさせることが大切になるという事なのです。
たとえば ”鳥” をイメージした作品を作ろうとした時に、表現したい鳥はどんな感じなのか。飛んでいるのか歩いているのか、日本の鳥か南国の鳥か、などを絞り込むことでイメージをハッキリさせるという事です。
そしてその次に行なうのは「捨(すてる)」です。
先ほどの鳥で例を挙げると、鳥を再現しようとするのではなく、見た人が鳥を連想させることが出来るようにするという事です。
連想とは頭の中でイメージさせるという事ですから、そのために必要なのは具現化ではなく抽象化であり、そのためには不要な要素を取り去り簡素化させるという事なのです。再現するのではなく連想させるために、不要なものをそぎ落とすという事です。
ここまで来たらあとは「誇(こちょうする)」です。
先の「捨」で、いらないものをそぎ落とすことで残ったものが強く働くようにはなっていますが、それだけではまだ足りないので、誇張させる事によって分かりやすくしてゆくのです。
いけばなの醍醐味は、基本から離れ自分なりのイメージを形にすることにこそあります
先にも書いたように、いけばなは「型」を学ぶと思われている方が多いですし、いけばなは決まりが多くて窮屈とか堅苦しいといイメージを持たれている人も多いです。
しかしいけばなの醍醐味は、基本から変化応用し、自分なりの世界観を表現することにこそあります。
自分の ”したい” をしっかりとイメージし、これまでに学んだ様々な「型」や「手法」を用いながら、自分なりの創意工夫を加えて形を作り上げ、いけばなの楽しみを満喫していただきたいと思います。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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