今年も私は「思い立ったが吉日」プラス「朝令暮改」で歩んでゆきたいと思っています
おはようございます、内藤正風です。
正月も3日目になりました。「一年の計は元旦にあり」という言葉が古来よりありますが、皆さんは今年の計画など立てられましたでしょうか。
私は元旦に計画を立てる事はしません。なぜならそれは昨年から「こんなことしたい」「あんなことをしよう」と思っていますので、その都度に準備を進めているからなのです。
現代の指針は「思い立ったが吉日」
私は「思い立ったが吉日」こそが現代に相応しい故事だと思っており、その一番の理由は、世の中の移り変わりのスピードの違いにあります。
昔ならば、思いついたことをよく考えて思案し、これならば間違いないという確信が持ててから行動すればよかったと思います。
しかし現代の世の移り変わりのスピードは、昔に比べると比較にならないほどの速さで変化しています。特にコロナ禍以降の変化のスピードはものすごい速さです。
その様な中で思いついたことをよくよく考え、精査し、これなら間違いないという思いが生まれるまで時間をかけていると、その結果が出たときにはもうすでに時代は変化してしまっていて、石橋を叩いて叩いて叩きすぎて壊してしまった。。。という状態になりかねないと思っています。
「朝令暮改」は悪い事ではありません
とはいえ、思いつくままにとにかく突っ走っていたのでは、良い結果を生み出すことが出来ないのも事実だと思います。なので私は「思い立ったが吉日」プラス「朝令暮改」こそが、現代における金言ではないかと思っています。
と。ここまでお話をすると「えっ?」って思われた方も多いかもしれません。それはなぜならば、「朝令暮改」というと言ったことをすぐに変えてしまうので当てにはならないという、どちらかというと悪い意味に使われることが多い言葉だからです。
しかし私は、一度言った言葉にこだわり続け変えない事のほうが、今の時代には致命傷になる事が多いのではないかと思っています。
こうしたほうが良いと思い行動を起こしても、「あれ?考えていたのと違うなぁ。。」とか「これやり方変えたほうが良いなぁ」って思う事って多々あります。そんなときに「一度言ったのだから変えたら具合悪い」なんて思ってそのまま続けていても、悪い結果を大きくしてしまうだけです。
「Aという方法を行なったら良いと思っていたけれど、Aという方法にBという方法を取り入れて行なったほうが良いと思う」とか、「Aという方法を行なったけれど思うような結果に結びつかないのでBという方法を行なってみたいと思う」などのように、行動した結果に基づいて検証し改善してゆく事こそが、失敗しないための唯一の方法なのです。
「思い立ったが吉日」+「朝令暮改」とは、行動→検証→仮説→改善行動
思いついた「これは!」という事は、とにかくスグに行動に移してみる。
そして行動しながら気付いたことが有れば改善や改革をその都度加えながら行動し続ける。行動した事は必ず検証をして、良くないところが見つかったらどうすれば良いのか仮説を立て、仮説に基づいて行動することによって検証を行なう。
これこそが、時代の変化のスピードが早く、どのように変化してゆくのか予測もたたない今の世における、生き残りに必要な事だと思うのです。
という事で、今年も私は「思い立ったが吉日」プラス「朝令暮改」で進んでゆきたいと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。