5月21日(土)22日(日)に開催する「WA音華座」は、いけばな作品を楽しむ機会ではなく1つのテーマを吹奏楽の演奏といけばなのデモンストレーションで表現するイベントです
目次
こんにちは、内藤正風です。
今日は朝から光風流のネットに関することを担当して頂いている「SNS委員会」の会議に立ち会い、その後事務に追いかけられています。
この後お出かけもしないといけないので、結構バタバタしています。
いけばな展ではない「WA音華座」
5月21日(土)22日(日)に開催を予定している「WA音華座」ですが、私が開催するイベントという事で「いけばな展」だと思われている方がありますが、そうではありません。
確かにいけばなの作品も展示されていますが、それは結果としてそこにいけばな作品があるだけであって、いけばな作品を展示することが目的の催しではないのです。
ではこの「WA音華座」はどういうイベントなのかと言うと、加西市吹奏楽団の演奏といけばなのデモンストレーションによって生まれる空間を楽しんで頂くものになります。
なのでいけばな作品はデモンストレーションの結果としてそこに存在はしますが、それはメインではなく付録という事なのです。
テーマをいけばな作品と吹奏楽で表現する
WA音華座では21日(土)と22日(日)の2日間の間に、7回のデモンストレーションを行います。
そしてその7回それぞれにテーマを設けており、そのテーマをいけばな作品で表現し吹奏楽の演奏で表現します。
ちなみにそれぞれの回のテーマは
21日(土)
10:30~以和為貴 の回
12:00~敢為邁往 の回
13:30~点滴穿石 の回
15:00~百尺竿頭 の回
22日(日)
11:00~駑馬十駕 の回
12:30~不易流行 の回
14:00~百折不撓 の回
となっており、これらの言葉の持つ意味やこれらの言葉から感じる世界観を音楽といけばなデモンストレーションで作り上げてゆくのです。
デモンストレーションは、吹奏楽の演奏といけばなで1つの世界観を表現します
デモンストレーションと一口に言っても色々な方法があります。その様な中で今回の「WA音華座」では、音楽と共同して各回のテーマが持つ世界観を表現します。
なので加西市吹奏楽団の演奏は、いけばなの作品を生けている後ろで、BGMとして音楽が奏でられているのではありません。
ですので当然、音楽の長さに合わせてデモンストレーションを行なうのはもちろんのこと、その曲調などに合わせて生け方やスピードを変えたりもしながら1つの空間を作り上げてゆきます。
したがって出来上がったいけばな作品は会期中展示をしておりますが、それは残り香というか燃えカスというか、一番美味しいところではない状態ですので、吹奏楽団の演奏 + デモンストレーションを是非ともお楽しみいただきたいと思います。
デモンストレーションの準備は2段階でしておいてください
ここからは完全に業務連絡になります。
WA音華座でデモンストレーションされる皆さん、とても重要ですのでしっかりご覧くださいね。
WA音華座まで、あと約20日になりました。
なので今後は以下のスケジュールで準備をおこなっていただかないと、当日デモンストレーションでずっこけてしまう可能性が高くなってしまいますよ。
まず全体としては、第1段階として作品づくり、そして第2段階としてデモンストレーションの準備をおこなってください。
目安としては第1段階の作品作りは5月5日から5月7日までに完了しておいてください。これは本番のものではなく下準備としての作品です。
なぜこの日までに作品を作っておかないといけないのかというと、音楽に合わせたデモンストレーションをどの様にするのかを考え、音楽と行動を身体に覚え込ませないといけないからです。
音楽は大体3曲で時間は約15分くらいになります。正確な時間は各回ごとによって違いますのでそちらは先日お知らせさせていただいた曲のテーマごとの一覧表で各自で確認してくださいね。
そしてその曲調に合わせてデモンストレーションの内容を考える。
曲の時間を身体に覚え込ませる。
って感じです。
デモンストレーションを何度も行なって、曲の時間とデモンストレーションの時間が合うように練習を積み重ねる様にしておいてください。
このデモンストレーションに関する部分だけで2週間は時間をとっておき練習を重ねておかないと、音楽は終わっているのにお花がまだ生け終わっていないとか、音楽はまだまだ残っているのにお花は生け上がってしまっているなんてことになりかねませんので、今回のWA音華座では作品作りだけではなく、デモンストレーションにも時間と労力をかけてくださいます様にお願いいたします。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。