いけばな展の生け込みで「お手伝い」をして下さる方の存在は下働きではなく ”サポーター” です

こんにちは、内藤正風です。

今日は、明日から開催される「いけばな神戸展」の生け込みでした。

 

”生け込み”のときに大切なものの1つが「お手伝い」です

いけばな展で展示する作品は、会場に行ってその場でお花を生け作品作りを行ないます。
この作業の事を「生け込み」と言うのですが、この生け込みの時に重要なモノがいくつかあるのですが、その中の1つに「お手伝い」があります。

ところで皆さんは、お手伝いって聞かれて何を連想されますか?
お花を生けている人の下働き。器や花材などの荷物運び。お花を生けている人から言われた事だけやっていればいい。。

これ全部、間違いです!!

「お手伝い」とはお花を生ける人の”サポーター”です

サッカーではサポーターのことを12番目のメンバーと言う風に言いますが、お花を生ける時の「お手伝い」は、まさしくいけばな作品を作り上げるときに不可欠なメンバーなんです。

たとえば、お花を生ける人がたった1人でポツンといる状態よりも、誰かが傍にいてくださったほうが心強いですですよね。すなわち心の支えという意味のサポータです。

荷物を運ぶのも、1人で沢山の荷物を持つよりもお手伝いの人と手分けした方が助かります。ちなみに重い荷物を1人で運んだら、会場に着いたら疲労で手が震えてしばらく生け込みが出来なくなっちゃったりする事もあります。その意味では肉体的な支えという意味でもサポーターです。

お花の生け込みは時間が限られています。そんな中でいかにスムーズに作業を行なう事が出来るのかは、お手伝いして下さる人によって大きく左右されるといっても過言ではありません。
お花を生けている人が今どの材料を必要とされていて、枝振りやお花の咲き具合など、どの材料を渡すと喜ばれるのかなど予測をしながら、必要な材料を渡したり、補助したり、不要な枝をはらったりなどしていただけると生け込みがすごく楽になります。つまりお花を生けるときの支えという意味でもサポーターなのです。

明日から「いけばな神戸展」が始まります

いよいよ明日から「いけばな神戸展」が開幕します。

私共光風流からは4人が前期に作品を展示いたします。
二人席・・常廣智甫、村上徳甫
一人席・・龍田美甫
一人席・・高原寿甫

明日4月7日(木)~9日(土)までが前期展になりますので、ぜひ皆さんお越しくださいね。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。