いけばな展は作品を並べればそれで良いものではない
目次
- 今回のいけばな展は、私のいけばな人生の中でTOP3に入る楽しさでした
- いけばな展を見て刺激をうけ、帰宅後すぐに自分で「いけばな」してくれた高校一年生
- いけばなから日常の仕事や生活のヒントに繋がる
- 今まで知らなかったお花をいつまで見ていても飽きない事や、いけばな作品の好みに気付き、お花への愛に目覚める
- いけばな初体験にして、5月に開催予定のいけばな講座に参加表明
- 前期にお越しくださり、その後、後期にお友だちを誘ってお越しくださり、いけばなを皆さんにご紹介
- プロのデザイナーの厳しい目から見ても「いけばな」は素敵
- いつもお越しくださる方が、万難を排してお越し下さるのもやっぱりうれしい
- 場違いと言われている人にも楽しんでもらう事が出来る「いけばな」
- 親子の楽しみや話題として「いけばな」が役立つ事が出来る
- ファッション界の重鎮に、興味を持って頂くことが出来た事自体うれしい
- いけばなは教育の一環的側面も持ち合わせている
- 今の一瞬を活かすのは、いけばなもファッションも同じ
- SNSのお蔭で、人と人の距離は近くなる
- いけばな展は作品を並べればいいものではない
おはようございます。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
いや~昨日は(も?)良く寝ました。
日頃の生活の中で一日中の立ち仕事なんてない生活をしていますから、先週木曜日から昨日までの約一週間、「いけばな神戸展」の会場で朝から晩まで立っていると、早々に足は痛くなってくるわ、背中の筋肉も疲れて痛くなってくるわで、結構な重労働で、夜な夜な落ちるように寝ていました(笑)
立ち仕事されている方を毎年いけばな展の度に「凄いなぁ!!!」って改めて尊敬しています。
そんな中で昨夜は、いけばな展が無事に終わったという安堵感も手伝って、最高の寝落ちだったようで、布団に入る途中辺りから以降の記憶が定かではありません(^^;
まあ、まだ寝て良ければ、まだまだ寝れる状態ではありますが、しなければならない事が山積みなのでそんな事もしてられません(苦笑)
今回のいけばな展は、私のいけばな人生の中でTOP3に入る楽しさでした
今回のいけばな展では、とても沢山の友達が会場に足を運んでくださいました。
特に今回のいけばな展では、日常生活の中で「いけばな」なんて必要性もなければ気に留める事もなかったというような友達が、内藤がしている「いけばな」ってなんか面白そう!とか、内藤がしている「いけばな」ってどんなのだ?って興味を持って、時間を調整し、わざわざ足を運んできてくれたのです。
そしてその友達全員が、いけばな展に来てよかった!楽しかった!!イメージしていたものと全く違っていた!!!お花したい!!!!って言ってくれたことも本当に嬉しくて、みんなに喜んでもらえて、いけばなの本当の魅力や楽しさを感じて頂く事が出来て、本当に良かったです。
いけばな展を見て刺激をうけ、帰宅後すぐに自分で「いけばな」してくれた高校一年生
吹田市のIseyaというクリーニング屋さんを経営されている、のぼっちこと尾上昇さんは、ご家族でお越しくださいました。(のぼっちのブログはこちら)
のぼっちご夫妻は、私が皆さんにFacebookの中でおススメさせて頂いている「トイレのお花仲間」ですでにお花を楽しまれているのですが、ご長男がいけばな展を見て触発されて、会場にいる時からこんな風に生けてもイイの?って自分のアイデアが湧きあがってきたのです。
で、帰宅して早々に生けてくれた作品がこちら!
浮かんだイメージをちゃんと形にして、とても生まれて初めての作品とは思えない出来上がりです!!
素晴らしすぎます!!!
いけばなから日常の仕事や生活のヒントに繋がる
西宮でノンチェと言うサロンを経営されている、アヤーコこと前田彩子さんは忙しい中を時間を割いて30分だけってお越しくださいました。(アヤーコのBlogはこちら)
ハッキリ言ってアヤーコの持つ「いけばな」に対するイメージは良くありませんでした。
いけばなってすごく古風で、、、
なんだかルールが多くて、、、、
私には・・・
はい、世の中の多くの方が持たれているイメージですね。
(^^;
そんなアヤーコが、いけばなを見て「いけばなって素晴らしい!!」って感じてくれると共に、自分の日常にも置き換えて「好きなものは好きでいい」「個性を出すから面白い」って感じてくださったのです。
さすが第一線でバリバリ活躍されている方は、目の付け所と言うかその感じ方も違うんだなぁ~って逆に刺激になりましたし、こんな風に思って頂けるのもホンッと嬉しいです。
今まで知らなかったお花をいつまで見ていても飽きない事や、いけばな作品の好みに気付き、お花への愛に目覚める
お店・会社の集客・販促を応援する会社「紫電改」を経営する自転車好きのヒラメキングこと金川豊さんは、折りたたみ自転車を担いでお越しくださいました。(ヒラメキングのブログはこちら)
このヒラメキングの持つ「いけばな」に対するイメージは最低でした。
「いけばな」ってなんだか、お上品で気取った人がすました顔してお花をあれこれするイメージがあって、率直に言ってボクには関係ない世界のことだと思っていました。
・・・中略・・・
ましてや「いけばな」なんて、恐そうなお師匠さんが、あれこれ作法がどうのこうのと堅苦しいことをあれこれ言うんだろうなというイメージがあるんですよね。
あ、あくまでボクの勝手なイメージです(笑)
はい!これも皆さんがお持ちのイメージですね(^^;
そんなヒラメキングが、会場でいけばな作品を見ながら「お花をいつまで見ていても飽きない」っていう事と、「ゴージャスな作品よりも閑静な雰囲気のある作品に惹かれる」って言う自分の好みが存在している事に気づいてくださったのです。
これってちゃんとお花を見て楽しんでくださっているって事なのですから、本当に嬉しい事です。
いけばな初体験にして、5月に開催予定のいけばな講座に参加表明
アメリカ車を取り扱う大阪の輸入車ディーラーでマーケティングとロジスティックを担当しているマキオこと岡田 真規子さんも、上記のヒラメキングと時間を合わせてきて下さいました。(マキオさんのBlogはこちら)
このマキオさんも「いけばな」って自分には縁がないと感じられていた一人です。
私が皆さんにお声掛けさせて頂いている「トイレのお花仲間」は楽しいけれども、それが精いっぱいじゃないかな?って思っておられました。
けれどはじめてのいけばな展で、目からウロコをとっていただく事が出来ました。
え?そんな自由で良いの?って。
で、「ほんまに楽しんで自由にいけばなをしていいのならワクワクする!めっちゃ楽しそう!」って思って下さったのです。
私ゼッタイいけばな始めるよ!
もう頭の中でどんどんイメージが湧いてくて困っちゃう。
あー楽しい、こんなワクワクするのって初めてかもしれない。
ゼッタイいけばな始めるから!5月のお花の会が楽しみでたまらない!
5月絶対にやりましょうね!!!
そんなに思って頂けて、本当にいけばな展に来て頂けて良かった。
前期にお越しくださり、その後、後期にお友だちを誘ってお越しくださり、いけばなを皆さんにご紹介
マロニエファッションデザイン専門学校にお勤めの山森希世子さんは、上記のヒラメキングとマキオのお2人と同じ時間にお越しくださり、いけばな展をご覧くださいました。
ご覧くださり「素晴らしい!!素晴らしい!!!」を連発して本当に喜んでくださっているのがものすごく伝わってきました。
あんなに喜んでいただく事が出来て、よかったなぁ~って思っていましたら、今度は後期にお友だち三人を誘ってお越しくださったのです。
お友だちを誘って改めてお越しくださるだなんて、本当に良いって思って下さらないと出来る事ではないですよね。
こんな風にいけばなを皆さんにご紹介させていただく事が出来て、そのお力添えをしていただく事が出来て本当に嬉しいです。
プロのデザイナーの厳しい目から見ても「いけばな」は素敵
エリデザインというご自分のデザイン事務所でデザイナーとしてご活躍中の稲葉絵理さんも、前期と後期の両方にお越しくださいました。
絵理さんは、ご自身の生活もシンプルモダンを絵にかいたような中で日常を送られていて、お洒落な本やカタログから飛び出してきたようなとても素晴らしい感性や感覚をお持ちのデザイナーです。
私自身も素敵だなぁと尊敬し刺激を受ける存在の方です。
そんな方が前期も後期もお越しくださり「良い!」「素敵!!」って言ってくださるだなんてそうある事ではないと思うのです。
こう言うデザインを職業とされている方からの言葉も、本当に嬉しいものです。
いつもお越しくださる方が、万難を排してお越し下さるのもやっぱりうれしい
和歌山で中筋工務店を経営されている中筋正浩さんと奥様の真由美さんは、いけばな展を開催している時にはいつもいつも駆けつけてくださいます。(中筋工務店のBlogはこちら)
今回もいけばな展の会場近くの中華料理屋さんでカレーを食べ、パン屋さんでパンを買い、喫茶店でケーキを食べ、お越しくださいました。
(中筋さんメインはいけばな展ですよね。。。)
いや、いけばな展を理由にして神戸を楽しみにお越しいただけたとしても、理由にして頂けること自体が幸いです!!!!!
(笑)
場違いと言われている人にも楽しんでもらう事が出来る「いけばな」
福井しすてむさーびすと言う伝票印刷屋さんを経営されている、おさる こと、福井務さんは、ムッチャ場違いとか言いながらお越しくださいました。(おさるのBlogはこちら)
初めて生け花展に来ました。
場違い感ハンパないですが…
ケッコウ面白いです!
生ける人によって雰囲気がゼンゼン変わったりするので、見比べてるだけで楽しいッス〜
って感想を言ってもらえて嬉しいです。
喫煙室でかなり長い時間居たのはたまたまだよね・・・・・
30分以上はくつろいでいたけれど。。。
だよね。。。。。。。。。。
親子の楽しみや話題として「いけばな」が役立つ事が出来る
豊中市で「アピエ」っていう美容院をされている藤川拓人さんは、ご自身のお子さんとムフフ♡な人とこの方のお子さんと一緒にお越しくださいました。(藤川拓人さんのBlogはこちら)
この藤川さんのお子さんは藤川さんのお店のお花を担当して生けられていて、いつも生けたら必ずFacebookにアップして見せてくださいます。
もうこの時の子供たちの楽しそうな顔やテンションの高さ!!
もうハンパなく興味津々でした!!
私の作品のところでは、みんなガン見ですよガン見(笑)
私のお花見て3人ともが「カッコいい~~!!」を連発してくれていました。
君たちの感想、おっちゃんムッチャうれしかったで~!!!
ファッション界の重鎮に、興味を持って頂くことが出来た事自体うれしい
甲南女子大学の講師として若い世代の皆さんにファッションの事について教鞭をとられている高原昌彦先生もご夫婦でお越しくださいました。
以前に私の作品はご覧いただいたことはあったのですが、こういう「いけばな展」と言う形では初めてご覧いただきました。
生け花の世界には縁遠い私ですが、作品に触れて清楚ななかに凛とした華やかさ、静けさと陽を感じる不思議な世界に誘われました。
会場の中を端から端までご覧くださり上の様なご感想を頂戴し、もっともっと各界の皆さんにいけばなに親しんでいただく事が出来るように精進しようと思い、本当に嬉しかったです。
いけばなは教育の一環的側面も持ち合わせている
加西市議会議員の丸岡弘満さんは、ご公務で忙しい中を奥様お子さまご同伴でご家族でお越しくださいました。
あっ、写真が無い。。。丸岡さんスミマセン(^^;
Facebookに使われているプロフィール写真で。。。
いけばな作品をご覧いただいた後色々なお話をさせて頂きました。
そんな中で、いけばな自体の事をお話させて頂いていたら教育論にまで話が広がって熱く語ってしまいました。。。
けれどそういう中で改めて気づかせて頂けたのは、いけばなとは単にお花を生けて形を作ればよいのではなく、いけばなを通じて皆さんにお伝えする事が出来るのは学校教育から社会教育まで広範囲にわたるという事でした。
気づきを頂く事が出来、本当に嬉しかったです。
今の一瞬を活かすのは、いけばなもファッションも同じ
大阪の住之江区でクレアトール オキと言うブティックを経営されている、オッキーこと沖啓太郎さんは、神戸と大阪を朝から何度も移動している中で無理やりに時間を作ってお越しくださいました。(オッキーのBlogはこちら)
いけばな展を見て頂いた後に、ファッションといけばなって事で色んなお話をさせて頂く機会が持てて本当に良かったです。
いけばなはお花を素材に、ファッションは服を素材にしています。
しかしその本質は全く同じで、単なる美しさだけを追及したのではいけないのであって、そこに人と言う事をまず第一義に考えながら、その中で何が出来るかという事が一番重要なんだって言うことについて改めて気づかせてもらう事が出来ました。
オッキーのお店の二階でいけばなの講座しようか~なんて妄想にまで話が飛躍して、もうウキウキワクワクが止まらなくなっちゃいました。
オッキーやろうね!!
SNSのお蔭で、人と人の距離は近くなる
デニムのブランドLuccvarで、デザイナーから営業販売まで全てを切り回している、マドンナこと雑賀 静さんも、仕事終わりで疲れているのに、ご友人と一緒に
柴田 寿美さん、和田 治子さんのお2人は、今回初めてお出会いさせて頂いたのですが、私のFacebookやBlogをご
色んなお話もすっごい盛り上がっちゃいました。
SNSって単なる情報発信ツールってだけではなくて、人と人を結びつける要素や、人となりが伝わるものであり、その人の信用をはかるのに一番手近かで一番手軽なツールなんだな~って改めて感じたりもしました。
ここに挙げさせて頂いたのは、ほんの一例です。
けれどたった一週間の間に、こんなにも沢山、こんなにも刺激的で、こんなにも可能性に溢れ、こんなにもウキウキワクワクするような事がたくさんあるだなんて、これまでに私が経験してきた中でもTOP3に入るいけばな展になりました。
いけばな展は作品を並べればいいものではない
いけばな展って開催している人間だけでは絶対に良いものにならないのです。
主催者がガッツリやるっていうのはもちろんの事、
作品を展示してくださっている皆さんがお友達を誘ってくださること、
皆さんがいけばな展を見にお越しくださること、
見に来てくださった皆さんが、感想をお聞かせくださること。
こう言う流れが無ければ、絶対に盛り上がりません。
今回は本当に楽しかったです。刺激的でしたです。嬉しかったです。
本当に皆さん有難うございました!!
もっと皆さんに喜んで頂けるように、皆さんのもっと喜んでいるお顔を見て私自身がもっと嬉しくなることができるように前に進んでゆきますね!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。