事始めを終えて思った、こんな時だからこそできるチャレンジをどんどん行なってゆきたいという事
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こんばんは、内藤正風です。
毎年恒例の年末行事「事始め」を無事に終えることが出来ました。
12月13日は「事始め」です
12月13日は「事始め」です。って「事始め」と聞くとお正月の様に思われる人もあるでしょうが、古来より新年に向けての準備を始める日がこの事始めとされています。
この日より新年に向けての準備をするというのは、大掃除を始めたり、今年お世話になった方へご挨拶に伺ったりと言うような事を始める日と言う事です。
光風流でも創流以来毎年事始めを開催しており、今年1年の間に特に活躍された方を表彰をさせて頂いたり、次年度からの役員任命をさせて頂いたり翌年の事業計画を発表したりという準備を行なっています。
これでもか!!って言うコロナ対策
コロナの感染防止策は、これでもか!!って言うくらい講じて開催しました。
入室前の検温、手指消毒、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの保持、換気、人と人が正対しない行動、様々な行動の簡素化と時間の短縮などなど、これらの事を出来たのは参加された皆さんのご協力のおかげです。
寒い中、我慢をしてくださりありがとうございました
換気に関しては、最初から最後まで窓を全開にして屋外とほとんど変わりないくらいの状態にして開催をいたしました。
窓全開&部屋の全ての換気扇フル回転&サーキューレーター最強でフル回転で、これでもか~の状態です。
なので今日お越し下さっていた皆さんは、お昼間とは言え本当に寒かったと思います。
申し訳ありませんでした。
けれどどなたからも「寒い」って苦情をお聞きしなかったのは、皆さんのご理解とご協力のおかげにほかなりません。本当に有難うございます。
恒例の花手前も、今年は全くやりかたを変えて行ないました
事始めでは、毎回お花の花手前からスタートするのですが、今年は時間短縮のために「手前」という形態ではなく事前にお花を生けておいて作者の紹介という形で行ないました。
花手前だけで10分や15分は確実に時間が必要になりますので、事始めを少しでも短時間にすることも感染防止策の一つだと思い、この度はこういう形をとりました。
紹介だけですから1分もかからずに完了です。
授与は代表の方にお渡しし、任命や計画発表はプリントを配布しておいて「ご覧の通りです」にしました
今年は光風流創流60周年の節目の年になりますので、記念の表彰だけでも100人近くの方があります。
例年ならお1人ずつ表彰させて頂くのですが、コロナ禍ですので各項ごとに代表者の方にお渡しさせて頂く形を取らさせて頂きました。
またその他、役員任命や事業計画の発表は、プリントに印刷したものを皆さんに配布しておいて「ご覧の通りです」で済まさせて頂きました。
なので家元挨拶もプリントに印刷しておいて「ご覧の通りです」にしちゃだめ??ってシャレで役員の方に言ったら、即答で「駄目です!!!」って却下されました。
(笑)
60年の節目と100年に1度のウイルスに見舞われて、普段では絶対にできない取り組みを行ない、新しい体験が出来ています
今回の事始めにご出席してくださった皆さんは、とても貴重な体験をしていただくことが出来ています。
だって、こんなことでもなければ、花手前を事前にお花を生けておくなんて絶対にありえないですし、「ご覧の通りです」で終わっちゃうような事も絶対にありませんから。
アレも出来ない、これも出来ない、な~んていくら言っていても前進することは絶対にありません。
とにかく今出来る事を考えたり、出来る方法を考える事こそ未来につながってゆくと思うのです。
来年もまだまだコロナに囲まれた中での1年になると私は思っています。そしてそのつもりで様々な事を考えています。
一歩ではなくたとえ半歩でもいいから前に進んでゆきたいと思いますし、こんな時だからこそできるチャレンジを積み重ねてゆきたいと今日の事始めを終えて改めて思っています。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。