まだまだ続いている光風流いけばな展。「いけばな水族館」を表現した作品の試行錯誤の様子が動画になって公開されました
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おはようございます、内藤正風です。
先週開催した光風流いけばな展ですが、無事終えることができてから約10日が過ぎた今も、まだまだ盛り上がっています。
いけばな展を楽しむのは会期中だけではない
たぶん世の中のほとんどの方が、いけばな展は開催している時に楽しむものだと思われている方が多いと思います。
私も少し前まではそう思っていました。いけばな展の会場に皆さんにお越しいただいて、作品を見て楽しんで頂くものだと。。。
しかしそれは大きな間違いだという事に、数年前に気付いたのです。
いけばな展の楽しみ方は、いけばな展が始まる前からあるし、終わった後にも続いていると。
ってかもっとハッキリというならば、いけばな展の作品を見る事よりも、いけばな展が始まる前に皆さんが作品作りに取り組んでおられる姿やその過程にこそ面白い要素が満載だと気づいたのです。
そこからは色々な取り組みを1つづ行なってきました。
「生け込みLIVE」もそんな取り組みの中の1つです
イオンモール加西北条で毎年開催している「光風流いけばな展」では、いけばな展の前日に行なう作品作りを全て公開して「生け込みLIVE」として皆さんに自由にご覧頂く事が出来るようにしています。
一般的に、いけばな展において展示する作品を作る作業である「生け込み」は非公開で行われるのが普通です。
しかしこのイオンモールという会場は、定休日はありませんし朝9時から夜21時まで開店しています。(今はコロナ禍で10時から21時になっています)
この会場で非公開で生け込みを行なおうと思ったら、21時の閉店後から行なうしかなくなります。
21時から搬入をして、その後に生け込みをしていたら、たぶん早い方でも作品が完成するのは夜中0時を過ぎてしまうと思います。手間の必要な作品の方に至っては深夜になってしまいます。
そんな事しても、それに見合うものって全くないと私は思うのです。
そんな時に、以前から耳にしていた声をふと思い出したのです。「いけばなの作品作りに興味があるので見てみたい」というお話を何度かお聞きしていたことを。
そこで生け込みをイオンモールの営業時間に行なって公開してみたらどうだろうって思い行なったのがこの生け込みLIVEの始まりなのです。
この生け込みLIVEですが結構好評なんです。毎年いけばな展の会期中ではなく「生け込みLIVE」にお越しになって、作品の出来上がるところを楽しみに来てくださる方もおられるくらいなのです。
この度の光風流いけばな展では「来なくても楽しむことが出来る」をキーワードにしました
この度の光風流いけばな展は、コロナ禍の開催となりました。なので「誰もお越しになられない状態がありえる」を頭の中に置きながら、「どの様にしたらいけばな展の楽しみを広げることが出来るか」を常に考えてきました。
その様な中で、今回のキーワードとなるツールは「スマホ」だなと思ったのです。
いまや若い方から年配の方までほとんどの方がスマホをお使いになられています。という事は、それぞれの方が写真や動画を撮影して発信者になることが出来るという事なのです。
ただし発信は色々な手法があると思います。
スマホで撮影した写真や動画を、「ほらほら見て見て~、この間のいけばな展の様子」ってのも発信です。SNSなどを使って投稿するのも発信です。YouTubeなどにアップするのも発信です。
なので今回のいけばな展は、いけばな展の出瓶者やお越しくださった皆さんがそれぞれに発信し、それを皆さんに見て頂く事で楽しむことが出来るいけばな展にしようと思ったのです。
光風流いけばな展の会期は終わりましたが、今もまだ皆さんに楽しんできた抱くことが出来る状態が続いています
この度の光風流いけばな展では、すべての作品が他分野の方とのコラボレーションを行ないました。
その様な中で、郡魚の画家として有名な日本画の青田賢蔵氏とコラボレーションして作りあげられた作品は「いけばな水族館」をテーマにされていました。
その作品の企画段階から素材作りやお稽古をされている様子が動画になってYouTubeにアップされました。
どんな風にしてイメージを形にしたのか、どの様な試行錯誤があったのかを、その場に一緒にいた感覚でご覧頂く事が出来ます。
いけばなを行なったことが無い方がご覧になられても、楽しんで頂く事が出来る動画になっていますので、是非ご覧頂ければ嬉しいです。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。
そしてチャンネル登録や高評価をしていただければ嬉しいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。