孔子も「これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」と言っている様に、如何に楽しむか、楽しんで頂く事が出来るか、が大切なのだと思います

こんばんは。内藤正風です。

今日は朝から教室に出掛けてきて、午後からは明日の生け込みの準備をしたり、4月の出張に関する準備をしたりとゴソゴソしています。
なんでこんなに雑務に追われるのかと思います。
AIスピーカーに「アレクサ~、〇〇しといて~~!」で、仕事が片付くように早くならないかなぁ(笑)

さてそんな雑務の中で、今日やっと無くなっていたブツを補充する事が出来ました。
それは。。。。。


生徒さんのお稽古のノートに貼るシールーーーーー!!!!!

お稽古に来られた方がその日のお稽古について記録されたノートに、私はいつもシールを貼っているんです。
そうです、幼稚園のノートみたいなもんです(笑)

ええ、ふざけているんです!!

ふざけているって思われます?  ええ、ふざけています(大笑)
だってお稽古なんて楽しくなかったら続かないですし、そもそも苦しんだり嫌な思いしたりしたって ”いけばな” なんて上達しないんですからー。

辛い思いやしんどい思いなんてしても”いけばな”は上達しません

坊さんだったら肉体的にも精神的にも追い込んだ修行をする事によって、他の人以上のレベルに到達できるというような事があるかもしれません。
しかし ”いけばな” は、痛い思いをしたり、辛い思いをしたり、空腹を我慢したり、暑さや寒さを我慢しても上達する事なんて絶対にありません。ハッキリと断言できます!!!
なんなら、お腹空いているのにお稽古していても身が入りません。寒くて仕方ない場所でお稽古しても手はかじかんで動かなくなっちゃうし、覚えが悪くなるだけです。

だったら楽しくて、教室に来ている時に1回でも沢山笑顔になれた方が絶対にいいと思うんです。
その為だったらノートにシールのひとつくらい貼ります。
私のおバカシールをみて、”あほやなーーーー”って、プッって笑ってもらえたらそれでシメたものです。
ええ、なんなら心の中でガッツポーズです(笑)

楽しむ事こそが上達の近道です

孔子の論語にも「子曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」という一節がある様に、どんなに天才や秀才と呼ばれる人であっても、好きで行っている人には勝てない。そして好きでやっている人も、楽しんでやっている人にはかなわないのです。

私は家元だからって難しい顔をして座っている事に何の価値も感じないです。だっておっさんが難しい顔して座っていたら面倒くさくて鬱陶しいだけなんですから。
家元だから難しげなことを言って賢そうに見せないとイケナイなんて事も思わないです。だって簡単な事をさも難しい事のように言うのはとても簡単です。しかし全ての事柄を簡単に言うのは本当に理解していないと出来ないことなのですから。

論語のごとく先ずは好きになって頂く、そして楽しんでいただく事こそが私が家元としてするべき事なのだと思うのです。

さあ、って事で、また明日からお稽古に来られている皆さんのノートにシール貼りまくりますよーーー!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。