「選抜作家いけばな展」会場の「兵庫県公館」は、あの映画の撮影で使われたのをご存知ですか
目次
こんにちは。
明日から開催される「選抜作家いけばな展」の生け込みを行ってきた、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
「生け込み」とは真剣勝負の場です
「生け込み」っていうのは、いけばな展で展示する作品を、その場所(会場)で作り上げる作業の事を言います。
いけばなの作品は生の植物を使いますので、書画や陶器の様に事前に作り上げている作品の中から出来の良いものを搬入するということは出来ません。
なので、その時その時に現場において作品を作り上げるのです。
植物は枝振りも花の咲き具合も毎回違いますので、生け込みの時は最高レベルの集中力の中で自分の持てる限りの知識と技術を注ぎ込んで作品作りを行います。
まさに真剣勝負なのです。
こんな真剣勝負の「生け込み」が大好きです
わたしは、この生け込みが大好きです。
集中して作品を生け込む事、持てる限り自分の力を発揮する事、その場で出会った材料たちとの共鳴、生け込みをしている会場の熱気や活気、何から何までその全てにビリビリ痺れる感じです。
まあ平たく言ったら、人が集まったら喜んでテンションあがっている「お子ちゃま体質」が抜けていないんでしょうね。(笑)(笑)
いけばな展会場の兵庫県公館は、大正ロマンの香りがプンプンするお洒落空間なのです
さて今回の「選抜作家いけばな展」が開催される「兵庫県公館」は、フランス・ルネサンス様式のシャレオツな歴史的文化遺産の建物で、兵庫県の迎賓館として使われており、普段は入ることができない建物です。
年に2度、春と秋に一般公開が行われていて、この「選抜作家いけばな展」は春の一般公開に合わせて開催をされていますので、公館を隅々までご覧いただく事が出来ます。
「兵庫県公館」が、映画の撮影にも使われているのご存知ですか
ち・な・み・に、
この「兵庫県公館」は、2015年に公開された木村拓哉さん主演の映画「ヒーロー」の中で、ネウストリア公国大使館の建物という設定で、ロケ地として使われましたので、建物の姿を映像で目にされた方も多いと思います。
ネウストリア公国大使館の玄関のシーン
兵庫県公館の玄関
ねっ!ねっ!!ねっ!!!
大使館という設定なので、門の外から中が見えない様にするために目隠しがついていますが、間違いなく同じでしょ!!!
他にも映画の中では、このシーンは公館で撮影されたんだろうなぁって思う場面が出てきますので、DVDをレンタルして見て頂いてから公館に来て頂いたり、公館に来られた後にもう一度映画を見るっていうのも、楽しいんじゃないかと思います。
色んな楽しみ方が出来る「選抜作家いけばな展」
「選抜作家いけばな展」は、いけばな展だけではなく建物も、ひと目見ていただく価値のある展覧会になっています。
ぜひこの週末は予定の中に入れてみてはいかがでしょうか。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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