「SNSいけばな教室」を開催して感じた、その可能性と今後について

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

先日「SNSいけばな教室」を開催しました。
私自身これまでにメールやメッセンジャーやラインというようなものを使って、お稽古されている人からご質問を受け付けたり、アドバイスをさせて頂いたり、あるいはテレビ電話で遠隔指導をさせて頂いたりと言うような事はあったのですが、今回のように一つのカリキュラムとしてパッケージとして作り上げたものを行ったのは初めての経験でした。

SNSでいけばな教室をさせて頂こうと思うと、色々な問題点があります。
だってリアルな教室に勝るものは無いのですから!!
そんな事は百も承知の上で、0よりは1、1よりは5、5よりは10と言う考え方で、これまでの私の経験を基にして私の中で試行して思い描いていた”SNSを通じたお花のお稽古”というものがある程度の形になっていたので、今回実際に行ってみることにしてみました。

ちょうど私が開催させて頂いている教室の1つが、1月はスケジュールの都合でお稽古を行う事が出来ませんでしたので、この教室で学ぶ皆さんに「SNSいけばな教室」の ”0期生” になって頂きました。
”0期生” すなわち実験台です(笑)(笑)
いや~この教室の皆さんのおかげで、本当に素晴らしいノウハウを積み重ねる事が出来ました。
皆さん実験台になってくださってありがとうございました。

ちなみに私が行う「SNSいけばな教室」には、スマートフォンかパソコンが絶対に不可欠です。
まあSNSってくらいですから当然っちゃあ当然の事ですね(笑)
この教室のご案内や講義の部分は全て動画で行いますので、必要に応じて手元で一時停止や再生を行って頂きながら、お稽古が進むようになります。

この教室の皆さんは全員スマートフォンをお持ちですので、”0期生”としてまさにうってつけの皆さんだったのです。

ちなみに今回この「SNSいけばな教室」を開催した結果をまず発表させて頂くと、皆さんから大変良い感想を沢山いただく事が出来ました。
私が思っていた以上の広がりと言うか可能性を感じる事が出来ましたし、具体的にこんな活かし方が出来るよねっていうご意見や感想もいただく事が出来ました。
その上、普段のリアルの教室よりも解りやすかったと言ってくださる人まであって、私自身、逆にビックリしているくらいです。

そんな皆さんが、この「SNSいけばな教室」を受講された感想を、それぞれにFacebookやBlogなどに投稿してくださっているので、皆さんの感想をご紹介させて頂きます。

SNSいけばなの投稿

お花を買いに行くところから動画で撮影してアップしてくださった、マットさんこと藤井雅範さんの投稿。

 

こうして買ってこられたお花は、こんな作品になりました。

 

SNSいけばな教室の質問にお答えさせていただいたり、生けられた作品の指導のために立ち上げていた0期生のメッセンジャーに、お花を買いに行ったところの動画と作品の写真をアップしてくださった、マキオこと岡田真規子さんの投稿。

 

こうして買ってこられたお花は、こんな作品になりました。

 

ヒラメキングことキングこと金川豊さんの生けられたお花も素敵なんですが、それよりもキングのお嬢ちゃんが残ったお花で生けられた作品の投稿がムッチャ可愛いくて私はそちらの方が大好きなんです。(笑)

 

お花屋さんのおばちゃんに、ごり押しされたピンクのバラを可愛く使いこなされた、つむゴこと津村雅子さんが0期生のグループのメッセンジャーへアップしてくださった投稿

 

お花を生けて、早速にご自分の経営される「琉球温熱療法院 ちゅら芦屋」に飾ってくださった、ちゅらさんこと長浜恵さんのFacebookへの投稿


0期生の中で一番最初にお花を生けて、0期生のグループのメッセンジャーにアップしてくださった、たけちゃんこと柴田寿美さんの投稿

 

Facebookのアップや0期生のグループのメッセンジャーにアップされるだけではなく、ブログにも書いてくださった、のぼっちこと尾上昇さんの投稿

 

「すき焼きの具を乗せるのにいいわよ♡」と言って昔、叔母さんがくださった器が丁度よくて使ってみると、食器じゃなくてどーみても花器やったわ!って投稿を見て、こっちもビックリした、いくちゃんこと金子いく子さんのFacebookの投稿

 

この教室を中心になって引っ張ってくださっている、マドンナこと雑賀静さんのFacebookの投稿


どうでしょうか。
皆さんお花を本当に楽しんでくださっているのが伝わるのではないかと思います。

ただこのSNSいけばな教室は、その根底にはリアルの教室やリアルな人と人との繋がりや関わりがあるからこそ、一定の成果を残す事が出来ているのだと思います。
出会ったことも無い人とネットの上だけで繋がるという事も珍しくない時代です。
これから「SNSいけばな教室」をもっともっと磨き上げ発展させてゆきたいと思っています。
しかしそれは、見た事も出会ったことも無い人に向かってと言う考え方ではなく、私は今お稽古してくださっている皆さん方のサポートツールとして役立てていただけるものとし、皆さんに喜んでいただく事が出来るモノにしてゆきたいと思っています。

いや~新しい可能性が広がるって本当に楽しいです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。