お昼間が日々短くなってきているように、時代は確実に移り変わっています。だからこそ「過去に学び、今を分析し、未来を見ているか」が大切なのです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
明日は「秋分の日」です。そんな風に改めて意識をすると、日々、昼間の時間が短くなってきていることを再確認しますし、朝晩は物凄く過ごしやすくなってきていて、秋が確実に近づいてきている事を感じます。
時代は毎日確実に移り変わっている
日は毎日確実に進んで行っています。今日は9/22、明日は9/23です。日照時間も確実に短くなっていっている。しかし人間は、日々の小さな小さな移り変わりには気付くことが出来ていなかったりします。
「カエルは、いきなり熱い湯に入れると驚いて逃げ出すが、常温の水に入れておいて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い最後には茹であがって死んでしまう」という、「茹でガエル」の話と同じです。
すなわち大きな変化はすぐに気づくことが出来るが、小さな変化は意識して注意していなければ分からずに済んでしまい、気づいたときには手遅れになってしまっているって事なのです。
いけばなを取り巻く環境も、日々移り変わっている
コロナ禍で世の中は大きく変化しました。そしてこれは、いけばなを取り巻く環境も同じことが言えます。
一例をあげるならば、コロナ前とコロナ以降とではオンラインという存在が日常になりました。コロナ以前ならば「出掛けているので会議に参加できません」という状況が普通でしたが、コロナ以降は「出先からオンラインで参加します」が普通です。
お稽古もこれまでならば教室に行かなければ出来ないものと思っていましたが、今ではオンラインで作品の相談をしたり作品の確認をしたりすることも普通になりました。
ここに挙げたのは分かりやすい大きな変化ばかりですが、意識しないと気づかないような小さな変化も沢山あり、そういう小さな変化こそ見逃さずに、キチっと把握してゆかなければならないものだと私は思います。
過去にこそ、ヒントやアイデアの種がある
小さな変化を見落とさないようにして、その上で今何をするべきかという事に絶対的な答えはありません。だってこれから未来がどうなるのかなんて、だれにも分からないのですから。とはいえ、暗中模索なのかというと決してそんなことはありません。
これまでの経験や学びを元にして考えると、ある程度は予測することが可能だからです。
ちなみに私がヒントやアイデアのもとにしているのは、いけばなの歴史や光風流の歴史、そして私のこれまでの経験、それらを土台にしています。すなわち私の思考や行動の全ては、過去からの学びがヒントやアイデアの元になっています。
仮説、検証、改善こそが最適解を導き出す
私は、日頃行なっている事や起こっている様々なことは「実験場」として捉えています。すなわち行なったり起こった事ことの結果を分析すると共にデータを集めているという事です。この方法を行なったらどうなった。そしてその中で気づいた点を改正して行なったらその結果がどうなった。って感じです。
なので何かを行ない結果として出たものに一喜一憂するというよりも、ほーほーほーそうなるか~。。という様に受け止めています。
したがって「今をしっかりと見る」「仮説を立てる」「仮説に基づいて行動する」「行動の結果を検証する」「検証に基づいて改善する」という事を私は繰り返しているので、その意味において言葉は悪いかもしれませんが実験場という捉え方をして考えているという事なのです。
過去に学び、今を分析し、未来を見ているか
近視眼的に今起こっている事ばかりに目を奪われていては、火消しに追われるだけになってしまいます。なぜならそれは、今起こっていることは過去に行なったことの結果が形になって現れているにすぎないからです。
すなわち良い今を迎えようと思うならば、未来をシッカリとみて今から準備をしておくことが大切という事なのです。
目新しさに惑わされず、変化することを恐れず、しっかりと自分が目指すべき場所に向けて歩みを進めてゆくことこそが大切だと秋分の日を目前にして改めて思ったので、今日のブログネタにしてみました。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。