「ゼロイチはほぼ無い。あるのは足し算と掛け算だ」と言うことを改めて思う機会になった食事会
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ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
昨日はいつもお世話になっている先輩のお世話で、“ならまち“ で予約の取れない有名店に連れていっていただきました。
そんな中昨日は、“マリアージュの妙と魅力“ ということを痛感し楽しんできたのですが、ちょうど先日、光風流のある役員の先生に「何かを生み出すのにゼロイチはほとんどなく、今あるものの掛け算や足し算ですよ」というお話をさせていただいたのですが、まさにその体現だなぁと思ったので、今日はそんなことについて書きたいと思います。
食事は飲み物によってその味わいが無限に変化する
お食事って食べ物と飲み物の取り合わせで、その味わいは無限の広がりが生まれると思うのです。よく言われるのはワインですが、私は中華料理における紹興酒や白酒、和食での日本酒や焼酎、もっと言うならばアルコールだけではなく食事をしながらのお茶も、お料理に合わせてその種類を変えると味わいが無限に変化すると思うもです。
かくいう昨夜の食事においても、車で行っていたのでお茶で食事を楽しんできたのですが、同じお料理でも飲むお茶によって全く味わいが変わり、とても楽しい時間を過ごすことができ、まさにこれなどはまさに掛け算や足し算の魅力だと再認識させられる機会になりました。
何かを生み出すのに「ゼロイチ」はほぼ無い
そんなことを思いなが食事をしているときに、ふと思ったのですう。まさに何かを生み出すと言うことも掛け算や足し算だよなぁと。
それは、先日ちょうど、光風流の役員の先生と今年開催するいけばな展のことについてお話をさせていただいている中で、「良いアイデアが思い浮かばないんです」とおっしゃられるので、「新しいことを生み出そうとするからそうなっちゃうのではないですか」とお答えさせていただく機会があったからです。
というのも、今までになかったものを生み出そうとしても、そんなものほぼ、というよりも、ほとんど不可能だからです。だって今の世の中に、今までに誰もみたことも聞いたことも無い事柄なんてまず無いからです。いわゆる0(ゼロ)から1を生み出すってやつです。
なのにそんな中で、今までになかったことを生み出そうとするから、無理が起こっているのです。
世の新しい物やアイデアは、掛け算や足し算から生まれている
世の中の新しいものと呼ばれているものは、その大半が今までに存在していたものに何かの要素を加えたり掛け合わせて生まれています。
例えばテレビ番組を録画するのに、少し前はビデオデッキというものが用いられていました。これはビデオテープというメディアに記録していたのですが、これって音楽などを録音するのに用いられていたカセットテープの幅を広くしたりして、音声データよりも何倍も大きな映像データを記録できるようにされたものです。
そしてそのカセットテープの原型はレコードです。円形のレコードだと嵩張るのでテープ状にして巻き取れるようにしてコンパクト化を図り、取り扱いを簡単にされたものになります。
そしてそのレコードは円形(ドーナッツ状とか円盤状)ですが、一番最初に発明された時には筒形だったものを扱いやすくするために円盤状になったと言うことです。
なのでこの一連の流れの中で言うと、ゼロイチは最初に円筒形の筒に音声を記録するという技術を発明したエジソンだけであって、そのあとは元々存在していたものに別の要素を足したり掛け合わしたものばかりだと言うことなのです。
一つの素晴らしい掛け算や足し算の影には、無数のボツネタがある
何かを生み出すと言うのはすなわち「編集力」だと思うのです。何と何を掛け合わせるか、何と何を足すのか、それはその人次第です。
ただここで忘れていけないのは、一つの素晴らしい掛け算や足し算の影には、無数のボツネタがあると言うこと。いろんなことを試してみているからこそ、その中から素晴らしいものを誕生させるいことができる可能性が生まれてくると言うことなのです。
そんなことを改めて思う機会になった、昨日の食事会でした。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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