立場の違いに上下は無く、そこにあるのは役割の違いだけであり、大切なのは今自分が果たすべき役割を理解しているかどうかです

こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は今年の光風流新年会でお世話になった実行委員の皆さんの慰労にお昼ご飯を食べに行ってきました。

とても楽しい時間を過ごしながら、こんなに光風流の新年会が盛り上がり素敵な時間にすることが出来たのは、新年会実行委員の皆さん方がその立場と役割を務めてくださったからにほかならず、今日はその「立場と役割」という事についてブログを書きたいと思います。

「立場=上下」と思うのは大きな間違い

人が集まり組織体が出来ると、そこに立場というものが生まれます。
例えば会社ならば社長、専務、部長、課長、係長、平社員という立場があります。あるいは光風流でいうならば、家元、本部役員、委員会委員、支部役員、会員などがあります。
そしてこういう立場を書くと、社長が偉くて平社員は偉くないという風に理解される方があるのですが、私はそんな事は全くないと思っています。
では私は立場をどの様に理解しているのかというと、役割の違いだと思っています。

役割の違いとは何か

役割の違いという事について話すには、立場についての私の理解をまずお話ししないといけないかと思います。
例えば社長は、社員という存在がいてくれるからこそ社長という立場が成立するのです。なので逆に考えると、社長が偉いのならば社長1人で会社は成立するという事になりますが、会社の規模が大きくなればなるほど社長1人で全ての事を行なうのは不可能になります。そして社員1人で社長なんていなくても会社(この場合は人格のない会社になりますが)は成立しますが、仕事の量が増えてきたら誰かを雇わなければ仕事が回らなくなるのですから、そうなると役職の名称は別にして経営者と従業員という存在が生まれる様になります。

この様にして考えると、社長だから偉いとか社員だから偉くないという事ではなく、立場すなわち果たすべき役割が違うという事だと思うのです。
たとえば会社の社長は最終責任者としての役割があるという事です。入社して間がない社員の方は行動と労働を提供するという役割だという事なのです。

役割の違いに上位下位はない

この様に私は、役割の違いに上位下位があるのではなく担当が違うという事だと思っています。
先の社長と入社間がない社員でいうならば、最終的に責任を取るという担当、労働を提供する担当という事です。

これ舞台とかで置き換えて考えると分かりやすくなるかもしれませんね。
舞台とかドラマって主役が偉いって思いがちです。しかし脇役がいないと主役は成り立ちません。出演者だけではなく照明さんや音声さんという

なので主役が偉くて脇役が2番手という事ではないのです。なんなら、主役がちょっと足りない存在であっても脇役がしっかりしていると舞台がキリっと引き締まったりするのですから、その意味で言うと脇役のほうが重要だと言えてしまうかもしれず、役割に上位下位は無いと私は思います。

果たすべき役割はその都度違う

先のくだりで主役と脇役の話をしましたが、良い役者は主役もこなすし脇役もこなします。それと同じように私たちが生きている中において果たすべき役割はその時々によって違ってくることもあります。
例えば結婚式などは分かりやすい例になりますが、新郎新婦としてひな壇に祭り上げられる、主賓として祝辞を述べ結婚式に花を添える、友人として結婚式を盛り上げる、他にも新郎新婦の両親としてや親戚としての役割など、様々なものがあります。

その集まりや場面において自分が果たせる役割は何か。その場で自分が果たすべき役割は何か。今自分が周りから求められている役割は何か。そういう考え方が出来る様になれば、立場によって偉いとか偉くないという発想ではなく、利他の考え方と立ち居振る舞いが自然に出来る様になるのだと思います。

今日はそんな事をふと思うと共に改めて我が身を振り返る機会になったので、徒然に思うところを書いてみました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。